（続）
 

蕎麦は血圧を下げ、血管を保護する　5つの漢方医のアドバイスでさらに健康に（2）

甘い蕎麦と苦い蕎麦

一般的に市販されているのは甘い蕎麦で、その種子は三角形をしています。一方、苦い蕎麦は韃靼蕎麦（だったんそば）とも呼ばれ、種子は楕円形です。

苦い蕎麦は医療効果が大きく、ビタミンB1、B2、およびルチンの含有量が多いのです。ビタミンB1、B2は代謝に重要な役割を果たし、B1は神経と脳を保護し、身体の痛みや気分の低下を和らげます。B2は皮膚の健康を保護し、髪や爪の成長を促進します。

通常、甘い蕎麦は穀物として一般的に市販され利用されており、蕎麦粥として食べたり、粉にしてお湯に浸しナッツ類や香ばしい黒豆を加え茹でると味が良くなります。蕎麦粉はレンコン粉と一緒に混ぜて食べることもできます。

苦い蕎麦は伝統的に炒って蕎麦茶として使われますが、粉にして小麦粉と混ぜて打ち、蕎麦麺を作ることもできます。

蕎麦の健康法 – 伝統中国医学家の家族固有の食べ方

張維鈞（ちょういきん）医師の家族は世代を超えて医学に従事し、食事療法と健康を重要視してきました。彼らは「生命の救世主は台所にある」と信じています。彼は自身の特別な蕎麦の食べ方を共有しています。

1. 蕎麦豆乳

生の蕎麦と大豆を一緒に煮て蕎麦豆乳にすると、少しとろみのある飲み物になります。豆乳はねっとりとし、滑らかな口当たりになります。

2. 五穀芋ご飯

蕎麦、玄米、麦、サツマイモを炊き込んだ、五穀芋ご飯を作ります。甘い蕎麦を使うと味わいが向上します。

3. 蕎麦麺

蕎麦麺は日本の伝統的な美食で、一般的な食べ方は茹でて冷やし、昆布などの出し醤油と刻み海苔を添えて食べます。ここで2つ特別な食べ方を紹介します。

– 豆乳蕎麦：ボウルに豆乳を注ぎ、塩で調味し、茹でた蕎麦麺を加え、味付け豆乳と混ぜ、最後に刻み海苔、きゅうり、ねぎのみじん切りを添えます。半熟卵をのせても良いです。

– バジルソース蕎麦：張維鈞さんは、蕎麦麺をイタリアのパスタの代わりに使用するのが好きです。作り方は麺をゆでてから冷やし、大さじ3杯のバジルソースをかけ、お好きな肉、卵、魚介類を添え、オクラ、パプリカ、ブロッコリーなどをトッピングします。蕎麦麺の食べ方を豊かにします。

蕎麦茶を飲むと、30分後に血圧が下がる

張維鈞医師のお気に入りの飲み物は蕎麦茶で、炒った苦い蕎麦を茶葉のように熱湯で淹れて飲みます。白湯が苦手で砂糖入りの甘い飲み物は避けたい人に特に適しています。

店で買った蕎麦茶は通常すでに焙煎済みで、直接お湯に浸して飲むことができます。生の苦い蕎麦を購入する場合は、焙煎するか焼く必要があり、あまり苦くなりすぎないようにします。蕎麦の有効成分であるルチンは苦味があり、苦いほどルチンが多く、血圧を下げる効果が高まります。

張維鈞医師は、血圧が上昇し、首が凝る、指がしびれるなどの症状が現れた場合、まず苦い蕎麦茶を飲むことをおすすめします。およそ30分で血圧が徐々に下がると述べています。

（つづく）