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8.うつ病と認知症を予防
イタリアの研究によると、りんごには神経保護メカニズムがあり、神経伝達物質アセチルコリンの減少を防ぎ、プレセニリン1の発現を抑制し、アミロイドβが引き起こす神経毒性を弱めることができます。アミロイドβペプチドはアルツハイマー病の原因因子です。さらに、りんごは不安感を改善し、抗うつ作用もあるのです。
9.喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、肺ガスの予防
ヨーロッパの大規模調査の結果、りんごをたくさん食べるほど肺年齢が若くなり、慢性閉塞性肺疾患の発症リスクが低下することが発見されました。また、イギリスの研究では、週に2~6個のりんごを食べると喘息の発症率が低下し、濃縮りんごジュースを飲むと子供の喘鳴の頻度が低くなることがわかりました。妊娠中にりんごを食べると、子供の喘息リスクが大幅に減少します。
りんごは皮ごとが一番 品種を選ぶことが重要
りんごの健康効果は、主にそのポリフェノールなどのファイトケミカルに由来します。りんごは品種によって風味が異なるだけでなく、ポリフェノールの含有量も異なっています。一般的な青りんご(グラニースミス)、ジョナゴールド、王林(ゴールデンクラウン)、レッドデリシャス、ふじ、ピンクレディーの中で、どれが良いのでしょうか?
一般的なりんごのポリフェノール含有量(大紀元製図)
りんごに含まれるポリフェノール化合物はりんごの栄養価の中でも特に重要な成分です。リンゴの皮のポリフェノール含有量は果肉よりはるかに高いので、皮ごと食べるのがベストです。
また、ポリフェノールの熱安定性が良く、100℃まで加熱しても損失が少ないです。歯が弱かったり噛む力が低かったり、胃腸の弱い高齢者や幼児は、りんごを蒸したり煮たりして食べても構いません。
蒸したりんごにはもう1つの働きがあります。下痢止め効果です。幼い子供が下痢をしたときは、りんごを蒸して食べてみてください。ジョナゴールド、青りんご、ハニークリスプ、コートランドは全部加熱調理して食べるのに適しています。
なお、りんごの種にもポリフェノールを含むものがありますが、食べ過ぎると種に含まれるアミグダリンは中毒症状を引き起こす可能性があるので、りんごの種は食べないでください。
農薬やワックスコーティングを簡単に落とす方法
残留農薬やワックス・コーティングを気にして、りんごの皮をむいて食べる人が多いでしょう。そうするとりんごの栄養価が大幅に減少してしまいます。農薬やワックスコーティングを簡単に除去する方法をご紹介します。
◆残留農薬落とし
方法1:
流水の下でキッチンスポンジ、ブラシ、またはスクラブパッドを使って擦り洗いしましょう。洗剤は主に殺菌を目的としており、農薬を除去するのには適していないので、洗剤を使うことは避けてください。
方法2:
ティースプーン1杯の重曹と2カップの水を混ぜて重曹溶液を作り、りんごを10~15分間浸けます。その後、きれいに洗い流してください。重曹は農薬残留物を効果的に分解し、洗い流しやすいです。この方法では一度に複数のりんごを洗うことができます。洗った後、タオルでしっかりとと水気を拭き取り、冷蔵庫で保存しましょう。
りんごのワックスを落とす方法
りんごの表面にはりんご自身の持っているワックス層がありますが、一部の果樹農家は保存期間を延ばし、水分を保持し、果皮の光沢を維持するためにりんごに人工的なワックスを塗布することがあります。通常、人工的なワックスには食品用ワックスが使用され、これは人体に吸収されず、排泄されるため、健康には無害です。
下記2つの方法でりんご表面のワックスを落とすことができます。
方法1:
まずりんごをきれいに洗い流します。その後、塩をりんごの表面に振りかけて、優しく揉み込みます。再度りんごを水で洗い流して、塩とワックスを落とします。
方法2:
温水でりんごを洗うことで、りんご表面のろう物質とワックスコーティングを落とすことができます。
(完)
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