顔にシミができる多くの原因 2

顔にシミができる多くの原因漢方医が教える症状に応じてシミを消す方法(2)

(続き)

内分泌疾患は内面的な問題、日光は外面的な問題のようなものですから、にシミがある人は特に注意が必要です。また、婦人科系疾患や肝臓疾患など、特殊な病気を患っている場合もシミができやすくなります。また、睡眠不足、精神的ストレスなども内分泌の乱れに影響し、シミが増えることがありますが、これらはすべて漢方で言う「肝気滞」の症状に属し、是非改善するために注意を払う必要があります!

ヒント1:肝臓、脾臓、腎臓を適切に調整します。

『黄帝内経』には、「肝は平らかでリラックスした状態を好む」とあり、睡眠、定期的な運動、リラックス、ストレス解消に気を配ることが大切です。 つまり、肝を整えるためには、良い生活習慣を心がけることが、顔のシミ予防にプラスになることは間違いありません。さらに詳しく理解すると、シミが濃い場合は腎の水分が不足していることを意味し、黄褐色の場合は脾の水分が不足していることを意味するので、腎か脾を同時に整える必要があります。特に妊娠中や更年期にさしかかった女性は、肝・腎・脾をきちんと整えることが肝要です。

漢方には「逍遙散」という処方があり、その名の通り、肝臓を解き放つことに特化した処方です。 肝臓が放たれ、楽になれば、肝臓の落ち込みもなくなり、女性の顔のシミも散っていきます。また、以下の「逍遙茶」は薬よりもおいしく、肝臓を強化するのに良いものです。

濃いシミ

身体が

肝鬱(かんうつ):憂うつ、怒り、ストレスなどの精神的な要素によって肝の気の流れが失調すると、肝気のめぐりが停滞すると肝気鬱結(気うつ)が生じます。 その典型的な症状としては、精神抑うつ、落ち着かない、情緒不安定、ため息が多いなど。

腎気虚(じんききょ):腎気による固摂作用の減退で、泌尿生殖器系の異常があらわれます。とくに副交感神経系の機能低下による障害ではないかと考えられます。老化による機能衰弱・幼児の神経機能未熟・早婚や性生活不節制による消耗などによって生じます。

シミの種類(おおしま / PIXTA)

色素沈着と斑状肝斑(肝斑⦅かんぱん⦆は、日光のあたる部分の皮膚にできる斑状の暗褐色の色素沈着で、通常は顔面にできる)

身体が

肝鬱(かんうつ)+脾虚(ひきょ):胃腸に力が無く、食欲が無く痩せ型で元気が出ないものを「脾虚」と言う。

ヒント2:日焼け防止と水分補給に気を配る

医者が、より多くの運動や自然の中に出かけること、屋外に出て日光浴をすることを提唱するのは良いことですが、外出前に日焼け止めを塗り、日光浴の後はすぐに顔を洗って水分を補給すること、水をたくさん飲み、保湿剤を塗って肌の潤いを保つことを忘れないでください。

日焼け後の保湿剤としてお勧めなのは、天然の「アロエベラジェル」、火照った肌を落ち着かせるだけでなく、肌に素早く水分を与え、潤った肌はメラニンの沈着を防ぐために元気になります。室内で蛍光灯の下で仕事をしている人も、日焼け止めを塗り、シミのない健康な肌を保つために水分補給を忘れずに。

ヒント3:マッサージで栄養と潤いを与える

今あるシミを薄くしたいのなら、肌の新陳代謝を促進する必要があります。肌は28~45日周期で生まれ変わるので、保湿をしっかり行い、マッサージや保水マスクを顔にまめに行えば、肌の新陳代謝が良くなり、今あるシミが代謝されて消えやすくなります。

医者のおすすめの食事療法

【逍遙茶】

材料:菊3グラム、ペパーミント3グラム、シソ3グラム、川芎(せんきゅう:中国北部原産で秋に白い花をつけるセリ科の多年草センキュウCnidium officinaleの根茎を、通例、湯通しして乾燥したもの)3グラム、バラ3グラム、ナツメ3個、お湯500ミリリットル。

お召し上がり方

1.上記の材料を軽く水洗いし、茶袋で包む。

2.500ミリリットルのお湯で10分ほど抽出し、お召し上がりください。

外部シミ軽減マスク

白朮(びゃくじゅつ:オオバナオケラの根茎)、白芍(ボタン属のシャクヤクの根ビャクシャク:補血薬)白蔹(はくせん:ブドウ科 Ampelopsis japonica 属の木本蔓植物)、百合、白蒺藜(びゃくしつり:ハマビシ科ハマビシ属ハマビシの成熟果実)、茯苓(ぶくりょう:サルノコシカケ科ウォルフィポリア属マツホドの菌核)、ハスの実、緑豆、薏苡仁(ヨクイニン:ハトムギの成熟種子)、真珠粉(しんじゅこ:貝が生成した真珠)、以上を各100グラムとり、細かく粉砕し、均一に混ぜ合わせた後、ふるいにかけます。

顔を洗って乾かした後、マスクの粉3グラムを手に取り、少量の牛乳と混ぜて泥状にし、まずシミに塗り、次に残りのマスクを顔全体にまんべんなく塗り、5~10分放置した後、ぬるま湯でマスクを洗い流し、毎日のお手入れを行います。

医者がおおすすめの健康ツボ

シミは頬や鼻の横、唇にできることが多いので、アロエベラ入りのオイルをツボ押しと一緒に使うと、リフレッシュと回復の効果が期待できます。人差し指か中指の腹で、以下のツボをそれぞれ指さしながら1分間、肌にわずかな温かみが出るまで顔をやさしくマッサージします。

 

美容に効果のあるツボ(ギール・プロ / PIXTA)

承泣のツボ
ツボ:瞳孔がまっすぐ下にあり、眼球と眼窩の下縁の間。
ツボ押し:人差し指で眼窩骨を深く押す。

四白のツボ
ツボ:瞳孔の真下、頬骨のくぼみで、眼窩の下縁から指1本分横にある。
ツボ押し:指を皮膚に垂直に押し当てる。

頬骨のツボ

ツボ:目尻の真下、頬骨の下端のくぼみ。
ツボ押し:人差し指で骨を深く押す。

地倉のツボ
ツボ:瞳孔の真下、口角に接するところ。
ツボ押し:人差し指で歯茎を深く押す。

 

(完)