(Photo by Behrouz MEHRI / AFP) (Photo by BEHROUZ MEHRI/AFP via Getty Images)

大規模調査でワクチン接種と健康被害との関連性が判明

コロナウイルスワクチンの安全性について、これまでで最大の世界的なワクチン安全性調査が行われ、神経、血液、心臓関連の症状のわずかな増加と関連していたことがわかった。

ブルームバーグは先週の『Vaccine』誌に発表されたグローバル・ワクチン・データ・ネットワークによる新しい研究を取り上げた。

この研究では、新型コロナワクチン接種後に予想以上に高い症例があったことを明らかにすることを目的として、8か国の9900万人のワクチン接種者を対象に、「特に関心のある有害事象」と考えられる13の病状を調査した。

心筋炎(心筋の炎症)は、mRNAワクチンの1回目、2回目、3回目の接種後に一貫して確認された。

観察された比率と予想された比率の最も高い増加は、2回目のモデルナワクチンの接種後に見られた。同じワクチンを1回目と4回目に接種した場合も、心膜炎の増加と関連していた。

また研究者たちは、オックスフォード大学が開発したウイルスベクターワクチンChAdOx1または “Vaxzevria “ワクチン接種後42日以内にギラン・バレー症候群を発症するケースが統計的に有意に増加することを発見した。ChAdOx1は脳内血栓の一種である脳静脈洞血栓症の3倍の増加と関連していた。

リスクは、デンマークをはじめとする複数の国でワクチンの中止または制限につながった。心筋炎は、すべての集団ではないが、一部の集団でChAdOx1の3回目の接種とも関連していた。

急性播種性脳脊髄炎(脳と脊髄の炎症と腫れ)もウイルスベクターワクチンとmRNAワクチンの両方で確認されている。

新型コロナワクチンについては、各国の保健当局がリスクよりベネフィットが上回ると唱えてきたが、研究者らはその危険性と向き合わざるを得なくなっている。

先月23日に科学誌ネイチャーに掲載された論文でモデルナ社の科学者は「脂質ナノ粒子の構造成分、製造方法、投与経路、複合化mRNAから生成されるタンパク質はいずれも、毒性に関する懸念をもたらす」と述べ、「現在の大きな課題は、mRNA技術に関連する潜在的な毒性リスクをいかに効率的に回避するかだ」と書いている。

また一部の科学者は、ワクチン接種後に発生した心筋炎などの重篤な有害事象がmRNAワクチンに起因するものだと指摘している。

こうした有害事象が、新型コロナ罹患後症候群(PACS)や新型コロナの重篤症状と重複しており、ワクチンが原因かどうかは不明瞭なままだ。

1月24日付の『Cureus』誌に掲載された2022年9月の解析結果を引用した論文では、研究者らは

「複数回のブースター接種が免疫機能不全を引き起こすことで、逆説的に連続接種による新型コロナ感染への感受性の亢進に寄与しているようだ」と述べている。

 

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