なぜキャサリン妃は写真撮影には応じるが、サインはしないのだろうか?

英国のキャサリン妃は、ウィリアム皇太子との結婚で、一介の平民から注目を浴びる王室メンバーに昇りつめました。今日まで6年が経過しましたが、これらの年月の間、キャサリン妃は何千もの人々と対面して、握手したり写真を撮ったり、世間話をしたりしてきました。しかし、なぜか人々にサインをしている様子が見られないのです。これはなぜでしょうか?

キャサリン妃は常に民衆に親しみ易い人と見なされています。彼女は人々から贈られた花束を受け取ったり、興奮した子供たちを抱きしめたり、長時間待ち続けた人々と一緒に写真を撮り、自撮りまでしますが、人々にサインを提供することはありません。これは、彼女が、傲慢だからではなく、また自分の筆跡の見栄えが悪いと考えているわけでもありません。それは王室のメンバーの規範に従っているからです。

英国の「デイリー・メール」紙によると、もしキャサリン妃にサインを求めると、彼女は断ることを余儀なくされます。キャサリン妃だけでなく、ウィリアム皇太子やヘンリー王子、さらに国王(女王)であっても、自由にサインを提供できません。

すべての王室メンバーにとって、この古くからの規則は、今もなお存在しており、サインを提供することは、偽造されるリスクがあるためだからです。

チャールズ国王は皇太子時代、人々からのサイン要求に「申し訳ありません、王室は私にそれを許可していません」と、応じたとされています。

ただし、彼は2010年に水害被災者のために「破例的に」サインをしたことがあります。当時、彼は手書きで「チャールズ2010」と書かれた紙にサインしましたが、その後は一般の人々にサインを提供することはありませんでした。

王室のメンバーが、一般の人々に署名をすることは、王室のメンバーとして守る必要がある多くの規則のうちの1つです。例えば、ウィリアム皇太子は、キャサリン妃と一緒に飛行機で旅行する際に、自身の子供たちと同じ飛行機に乗ることはできません。

英国の「デイリー・ミラー」紙によると、ウィリアム皇太子はジョージ王子やシャーロット王女と同じ飛行機には乗らないと伝えています。技術的な問題ではなく、子供たちが飛行機で騒ぎ立てる可能性があるからでもなく、どの王位継承者も同じ飛行機に乗るべきではないからです。

つまり、王位継承者であるウィリアム皇太子は、ジョージ王子やシャーロット王女と同じ飛行機に乗ることはできません。(編者:民間の大企業でも社長と副社長は別々の飛行機に乗るという規則があるそうです)

2014年に、王室の広報担当者はBBCに、「これは公式の規定ではないので、王位継承者が以前一緒に旅行したこともありますが、これは女王の最終決定でした」と述べました。

言い換えれば、女王(国王)は、誰と一緒に飛行機で旅行できるかを決定することができます。

 

陳俊村