3月1日、欧州連合(EU)の欧州委員会は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対し、予定していた8200万ユーロの支援枠から5000万ユーロ(5400万ドル)を支給すると発表した。ガザで撮影(2024年 ロイター/Hossam Azam)

EU、UNRWAに5000万ユーロ支援 一部は保留

Gabriela Baczynska Andrew Gray

[ブリュッセル 1日 ロイター] – 欧州連合(EU)の欧州委員会は1日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対し、予定していた8200万ユーロの支援枠から5000万ユーロ(5400万ドル)を支給すると発表した。だがUNRWAのスタッフ12人が昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲に関与した疑惑が浮上したことを受け、残る3200万ユーロの支給は保留した。

一方で欧州委は、イスラエルとハマスの戦闘で「悲惨な状況」に直面している民間人を支援するため、今年のパレスチナに対する全体の支援枠を6800万ユーロ増額する方針を示した。

欧州委は保留した3200万ユーロの支援枠について、疑惑によって判明した問題へのUNRWAの対応を踏まえた上で、2回に分けて1600万ユーロずつ支給するとしている。

関連記事
ウクライナ保安庁(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領と複数の高官を対象としたロシアの暗殺計画に関与したとして、国家反逆などの容疑でウクライナ国家警備局の大佐2人を拘束したと発表した。
5月6日、米国ホワイトハウスは、ロシアによる法輪功学習者の逮捕に対して、再び声を上げ、中共とロシアの関係の強化に懸念を表明した。 中国での法輪功学習者に対する迫害は、生きたままの臓器収奪を含めてすでに有名だが、先週、ロシア警察が突然4名の法輪功学習者を逮捕し、その中の46歳のナタリア・ミネンコワさんが2ヶ月間の拘留を受けたことが判明した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4名が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している。