中国医学の礎を築いた『黄帝内経』はなぜ漢方の奥義書と呼ばれているのでしょうか(manoimage / PIXTA)

中国に伝わる漢方の奥義書『黄帝内経』 その神秘的な成り立ちに迫る

中国医学は漢方とも呼ばれており、中国文明とともに数千年の歴史を歩んできました。「気」や「陰陽五行」などの神秘的な概念や人体と宇宙の対応関係、西洋医学とは全く異なる治療法の数々は、今も人々を魅了しています。

中医学の根底となるのは、『黄帝内経』と呼ばれる書物です。言い伝えによると、今から5000年前、中国文化の礎を築いた「黄帝」と、その大臣で道家の修行をしていた「岐伯」は健康維持や病気の治療について多くの探究をしていました。その内容記録したのが、漢方の奥義書と言われる『黄帝内経』なのです。

『黄帝内経』には5000年の歴史があると言われています。伝統的な中医学の最も古い古典的な書物であり、中医学の魂とされています。後世の中医学の理論書の源であり、医学生がこれを学ばなければ、漢方の真髄を理解できないと言われています。医学部を卒業しても、薬の処方を覚えても、漢方で治療を行うことができません。今日の西洋医学の理論に基づいて処方をしても、病気は治らないのです。

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