スマホの性能は常に注目されています。長く使ったスマホは動きが遅くなることがあり、新しいものに交換したいと考える方もいるでしょう。修理によって問題を解決し、お金を節約することが可能です。古いスマホを修理して再生する専門家が、多くの人はスマホが遅くなる「主な理由」を見落としていると指摘しています。

英紙「デイリー・メール」によると、iPhoneなどの電子機器を修理する「Back Market」のリファービッシュメント責任者、ケヴィン・チャロン氏は、スマホの速度に影響を与える主な理由の1つに、多くのアプリがバックグラウンドで作動していると述べました。

バックグラウンドで動作する多数のアプリ

チャロン氏は、スマホにアプリを多くインストールするとデバイスの速度が低下する可能性があると言います。

彼は、これらのアプリがバックグラウンドで作動する際に、スマホのシステムメモリ（RAM）やCPUを消費し、結果として全体の作動速度が低下すると説明しています。そして、ユーザーはしばしば、作動中のアプリに気づきません。この問題を解決するために、スマホの「設定」メニューから、バックグラウンドで作動するアプリの制限をお推めします。

彼はまた、iPhoneとAndroidのユーザーは、設定を変更してアプリがバックグラウンドで作動するのを自動でコントロールし、防ぐことができると述べています。

iPhoneユーザーは、「設定」>「一般」>「バックグラウンドアプリ更新」に進み、特定のアプリがバックグラウンドで更新されるのをブロックできます。または、アプリの「バックグラウンド更新」機能を完全にオフにすることも可能です。

Androidユーザーがバックグラウンドで動いているアプリを確認するには、設定より「システム」＞「開発者向けオプション」を開きます。 開発者向けオプションより「実行中のサービス」をタップしを開いてください。その後、「設定」から「アプリ」へと進み、終了させたいアプリを選択し、「強制終了」ボタンを押せばアプリを終了できます。

「開発者向けオプション」を使うには、設定メニューから「開発者」オプションを探して有効化する必要がありますが、これはお使いのスマホによって操作が異なります。

専門家のチャロン氏は、「この操作を行うことで、スマホの作動速度はすぐに改善されるはずです」と述べています。

十分な空き容量を確保しておく

チャロン氏は、スマホの動きが遅くなる一般的な原因の1つに、ストレージ容量がほぼ満杯になっていることがあると指摘しています。これは、使用可能なメモリが少なくなり、結果として作動速度が低下する可能性があることを意味します。

「スマホは、アプリがスムーズに作動するために、キャッシュや一時ファイルを保存する場合、約10%の空き容量が必要です。また、空き容量があれば、ソフトウェアを最新の状態に保つことができます」。

空き容量を作るために、チャロン氏は古いアプリ（特に容量を多く取るゲームなど）を削除したり、動画を削除したりクラウドに移動することを勧めています。

さらに徹底的な「大掃除」を行いたい場合は、より積極的な手段を取ります。徹底的なクリーニングをするには、まずスマホのデータをバックアップし、次にデバイスを工場出荷時の設定にリセットし、最後にバックアップからデータを復元します。

これにより、キャッシュがクリアになり、スマホの他のストレージも整理されます。また、アプリを一度アンインストールしてから再インストールすることも有効です。
 

バッテリーの状態を確認

バッテリーの問題もまた、スマホの動きが遅くなる一般的な原因である、とチャロンは述べました。 新しいバッテリーでも、特に酷使していると故障することがあります。 残念なことに、スマホのディスプレイには、バッテリー内部で実際に何が起こっているのか、必ずしも表示されないことがあります。 
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iPhoneをお持ちの方は、スマホの設定セクションでバッテリーの健康状態をチェックし、修理が必要かどうかを判断してください。 一般的なiPhoneのバッテリーは、元の容量の80％を保つはずですが、バッテリーが古くなると、この割合が低下します。 バッテリーが正常に機能していない場合は、交換を検討してください。

Androidユーザーの場合は、AccuBattery（アンドロイド5.0以降と互換性あり）などのアプリケーションを使ってバッテリーの健康状態を確認する必要があります。

チャロン氏は、Androidユーザーの場合、バッテリーの調子が悪ければ、スマホ全体を交換するのではなく、バッテリーだけを交換するのも価値があると提案します。

また、ほとんどのユーザーがまったく気づいていないバッテリーの最適化機能もたくさんあると、チャロン氏は指摘します。 ありがたいことに、iOSでもAndroidでも、電力を消費するアプリをオフにしたり、簡単な設定の微調整でスマホを最適化したりするのは簡単です。