香港の国家安全条例、英では効力なく市民は「安全」=外相
[ロンドン 15日 ロイター] – 英国のキャメロン外相は15日、国内の香港市民は香港で施行された国家安全条例の対象とはならないと言明した。
香港では3月、スパイ行為などを取り締まる国家安全条例が施行された。国家反逆、破壊工作、扇動、国家機密の窃盗、スパイ行為などを禁止し、違反すれば最高は終身刑が科される。
キャメロン氏は、英政府の香港に関する定期報告書の中で「英国において、国家安全条例は効力を持たない。わが国は現在、香港とも中国とも有効な犯罪人引き渡し協定を結んでいない」と説明。「英国にとって大切な香港コミュニティーに対し、ここでは安全だと断言したい」と記した。
さらに、「異例の速さで成立したこの条例は、国際法に抵触する公算が大きい。香港が維持を約束した国際基準を満たしておらず、香港の人々の自由と権利の行使に悪影響を及ぼす」と述べた。
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