米バイデン大統領は23年3月13日、カリフォルニア州サンディエゴの海軍基地で、英国のスナク首相と豪州のアルバネーゼ首相とAUKUS首脳会合を開催した(Photo by JIM WATSON/AFP via Getty Images)

AUKUS、日本以外の国々とも協力へ 米国務省高官が示唆

米英豪3カ国による安全保障枠組み「AUKUSオーカス)」が、日本以外の国々とも協力を拡大する方針であることが分かった。米国務省のジェンキンス軍備管理・国際安全保障担当次官が24日、ワシントンで記者団に明らかにした。

ジェンキンス次官は、AUKUSの第2の柱である先端技術分野での協力について、「日本以外の国々とも年内に協議を行う」と述べた。具体的な国名には言及しなかったが、カナダとニュージーランドが参加に意欲を示しているという。中国共産党への対抗措置として、協力の輪を広げる狙いがあるとみられる。

一方で、ジェンキンス次官は「周辺国の軍拡への懸念に配慮し、慎重に進めることが重要だ」と強調。日本との協力開始時期については「まだ決まっていない」と述べた。

AUKUSの第1の柱である原子力潜水艦の開発・配備については、今後も米英豪3カ国に限定し、他国との協力は行わない方針を改めて示した。

米英豪は8日の共同声明で、AUKUSの第2の柱に位置づけられる極超音速兵器や人工知能(AI)の共同開発に関し、「日本との協力を模索している」と発表。岸田文雄首相と米国のバイデン大統領も10日の会談で、協力を進めていくことを確認していた。

AUKUSは2021年9月に発足した枠組みで、中国の軍事的台頭に対抗するため、オーストラリアへの原子力潜水艦の提供や先端技術の共同開発を柱としている。日本に続き、同盟国との協力を拡大することで、インド太平洋地域での安全保障体制の強化を狙う。

関連記事
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
15日 ロイター] - 中欧スロバキアのフィツォ首相(59)が15日、中部ハンドロバで銃撃され、重傷を負った。一時は深刻な容体とされたが、政府高官によると、搬送先の病院で治療を受けて生命の危機は脱した。
8940億ドルの2025会計年度国防予算を議会が今後数週間で審議する予定だ。ロバート・ピーターズ氏は、ロシアの戦術核兵器の優位性は「最も緊急の注意を要する」と述べた。
ロシアが最近行った戦術核兵器使用の威嚇を一見すると軽視されがちだが、「ウクライナ国外」の英軍施設への攻撃という状況は、あからさまな警戒とまではいかないまでも、注目を集めるものだ。
ウクライナ保安庁(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領と複数の高官を対象としたロシアの暗殺計画に関与したとして、国家反逆などの容疑でウクライナ国家警備局の大佐2人を拘束したと発表した。