世界保健機関(WHO)によると、誰もがうつ病にかかる可能性があり一般的な心理疾患であり、この病気は外部のストレスと関連しています。それは心理だけでなく、身体的および生活面にも影響を与えるため、軽視すべきではありません。うつ病は仕事の習慣にも現れると言う専門家もいます。うつ病によくある5つの兆候があれば、うつ病を考慮にいれましょう。
世界中で約2.8億人がこの病気にかかっています。これは人を長期間うつ状態にし、活動への関心や楽しみの喪失につながってしまいます。
アメリカのカリフォルニアの心理学者ライアン・ハウズ(Ryan Howes)氏が、Huffington Postに語ったところによると、仕事中でも休憩中でも、うつ病はあなたに影響を与えます。その症状には、絶望感の持続、活動への興味の喪失、体重の異常増減、睡眠障害、疲労、無力感や注意力の欠如などが含まれます。
多くの専門家が、仕事の習慣に隠れた5つの一般的なうつ病の兆候を共有しています。つまり、これらの5つの仕事の習慣がある場合、うつ病の可能性があることを意味し、それに対処する必要があるということです。
家に帰ることを避けるためにより一層努力して働く
ニューヨークの臨床ソーシャルワーカー、アリシア・ベレス(Alicia Velez)氏は、達成感や評価を求めていない職場の成功者にとって、うつ病は比較的活発に見えるかもしれないと述べています。
彼女は、離婚の問題を抱えている、病気の家族を介護しなければならないなどの従業員は、仕事の時間を延ばしたり、厳しい仕事を引き受けたり、長期間の出張に志願するかもしれないことを挙げました。なぜなら、離婚する可能性のある配偶者や、死期が迫った家族を相手にするよりも、気持ちが楽になるからです。
些細なことで職場で腹を立てる
心理療法士のシャノン・ガルシア(Shannon Garcia)氏は、うつ病は人を嫌な気分にさせるだけでなく、人を怒らせることもあると言いいます。 些細なことで職場の人に腹を立てるようなら、それはうつ病のサインかもしれません。
ガルシア氏は、職場では、同僚、顧客、さらにはメールボックスに対しても、誰にでも何かで怒りっぽくなるかもしれないと述べています。
以前は社交的でしたが、今では同僚との接触を避ける
ソーシャルワーカーのベレス氏は、同僚との接触を避け、自己を孤立させることはうつ病の2つの一般的な兆候であると指摘しています。たとえば、以前は社交的であった人が、今では比較的静かで、会議の際には後ろに隠れたり、あるいはまったく会議に出なかったりします。 また、同僚と会うのを避け、代わりにメールやボイスメールで返信したり、また、まったく返信しなかったりすることもあります。
彼女は、極端な場合、このような行動をとる従業員は職場で問題を起こし、職を失う危険性があるといいます。 また、羞恥心や罪悪感の連鎖に陥ることもあります。
仕事の締め切りや会議の出席を怠る
ハウズ氏は、時間通りに仕事を終わらせたり、職場に出勤したりすることが毎日の負担になるようなら、それはうつ病の兆候かもしれないと述べています。
彼は、うつ病を患ってから遅刻するようになり、仕事の締め切りに間に合わなくなり、同僚とランチに行かなくなり、自分自身や同僚の業績を強く批判するようになった人の例を挙げました。 上司や同僚はその変化に気づき、助けを求めるよう彼に勧めました。 数か月の治療で、彼はかなり良くなりました。
仕事に対する元々の動機や興味を失う
ガルシア氏は、仕事に退屈なのと、仕事に無関心なのは異なると述べています。うつ病の人は、自分が忙しそうに見せかけてコンピューターの画面を見つめているにもかかわらず、重要な仕事には手をつけません。
彼女は「うつ病が引き起こす興味の喪失は、仕事中に『自分の仕事に興味ない』と考えてしまう」と言います。
対処法
ベレス氏は、健康状態にに警告信号やサインが現れた場合、自分がうつ病の問題と直面しなければならないことを認めるべきだと述べています。
ハウズ氏は、まず最初に家族や信頼できる同僚に相談することを提案します。彼らに自分が経験していることを伝えましょう。ベレス氏は、同僚と週に数回会話をすることも効果があると言います。
ハウズ氏は、うつ病はよくあることで、治療はたいてい効果があると述べています。うつ病になりそうな場合は、医師の診察を受け、専門家の助けを求めます。 精神療法や薬の服用など、あなたの状態に応じた治療法を提案してくれるでしょう。
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