児童・生徒の自殺 過去最多529人 原因分析の不足が対策の壁に
厚生労働省が公表したデータによると、令和6年(2024年)の児童・生徒の自殺者数が529人に達し、過去最多を記録した。これまでの対策が十分な効果を発揮していないことが浮き彫りになり、原因分析の不足が問題解決の妨げとなっている。
自殺した児童・生徒の内訳は、高校生が349人と全体の約70%を占め、中学生が163人、小学生が15人であった。また、性別では男子が239人と前年より減少した一方で、女子は288人と増加している。特に女子中学生および高校生の増加が顕著であり、中学生女子は前年より19人増加して99人、高校生女子は17人増加して183人となった。
厚生労働省の調査によれば、自殺の主な原因として学業や進路への不安(349件)、うつ病などの精神的な健康問題(284件)、家庭内問題(148件)が挙げられている。また、SNSやオンライン交流に関連するトラブルも一定数存在している。
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