米中 貿易枠組みに合意 レアアース輸出規制の解決に道筋
米中両国の通商交渉チームは、6月9日から10日にかけてロンドンで行われた閣僚級協議を行って、貿易問題に関する新たな枠組みに合意した。ロイター通信によると、中国共産党(中共)の李成鋼商務次官は協議後、両国が貿易をめぐる包括的な枠組みに合意し、それぞれの首脳に報告する方針であると述べた。
ラトニック米商務長官も、月にスイス・ジュネーブで両国が合意した内容の実施に向けた枠組みが整ったと明らかにした。ラトニック氏は、合意が着実に履行されれば、アメリカ側が懸念していた中国によるレアアース(希土類)の輸出規制は「解消されるだろう」との見通しを示している。
今回の協議は、長引く輸出規制問題の打開を目指して行われた。ラトニック長官は交渉について「順調に進んでいる」と述べ、10日夜の合意を目指しているものの、11日まで続く可能性にも言及した。
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