日本銀行外観(Shutterstock)

大企業製造業の景況感 2四半期ぶりに改善 日銀短観6月調査

日本銀行が7月1日に発表した「6月の全国企業短期経済観測調査(短観)」によると、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はプラス13となり、前回3月調査のプラス12から1ポイント上昇した。これは2四半期ぶりの改善である。

業況判断指数(DI)は、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた数値で、プラスであれば景況感が良いと感じる企業が多いことを示す。今回の調査は、5月28日から6月30日にかけて全国8,911社を対象に実施され、回答率は99.2%にのぼった。

改善の背景には、原材料や人件費などコスト上昇分の価格転嫁が進み、企業の収益が増加したことがある。特に、電気機械や自動車など一部の業種では、AI関連投資の堅調さや国内新車販売の底堅さも下支えとなった。一方で、米国の通商政策による不確実性の高まりが依然として業況の重しとなっているが、現時点で目立った悪影響は現れていないとの見方もある。

▶ 続きを読む
関連記事
日本の7月の貿易収支は6345億円の赤字となり、3か月連続で赤字を記録した。輸出入はともに過去最高となったが、円安や原油などの輸入増が収支を圧迫
2026年7月の訪日客は344万2100人で、7月として過去最多を更新した。中国客が前年同月比56.1%減となる一方、台湾は初の70万人超、韓国・香港も大幅に増え、市場構造の変化が鮮明になった
太平洋クロマグロの新たな資源管理方式で国際合意。中西部海域では30キロ以上の大型魚の漁獲枠を25%拡大し、小型魚は6%削減する。2027~28年の適用を目指し、本マグロの供給・価格や養殖業界への影響が注目される
政府統計によると、日本経済は2023年度から2025年度にかけ、実質ベースで緩やかな成長を続ける一方、物価上昇を背景に名目GDPが大きく拡大した。しかし2026年4~6月期は個人消費や設備投資が振るわず、内需のマイナス寄与を外需が補う構図となった
カナダ産原油を積んだENEOSのタンカーが2026年8月12日、鹿児島市の喜入基地に到着。高市首相はXに、「大変喜ばしく、日本のエネルギー安全保障の確保の観点からも、意義深いこと」と投稿した