写真は、2025年3月15日にアリゾナ州境を視察する米国土安全保障長官クリスティ・ノエム(右から2人目)を示している(アレックス・ブランドン/AFP、ゲッティイメージズ経由)

米国の不法越境者数が過去最低 2か月連続で不法入国者ゼロ

米トランプ政権は7月2日、6月の不法越境者数が過去最低に達したと発表し、同時に2か月連続で米国内陸部に不法移民を一人も釈放していないと明言した。6月に南部国境で国境警備隊が確認した不法移民の数は6070人にとどまり、これまでの記録を更新した。さらに、米国内へ逃げ込んだ人数も2024年の同時期と比較して90%減少している。かつて国境警備隊は、この数値が1日平均38人にのぼっていたと明かしている。

6月28日は、1日に確認された越境者数が最少となり、その数はわずか137人であった。2023年末には不法越境者数がピークを迎え、南部国境で1日1万人超という事態も発生していた。

トム・ホーマン国境業務責任者はXで、「これほど低い数字を見たのは初めてだ」と強調し、国境警備隊が2か月連続で移民を一人も釈放していない事実を補足した。バイデン政権時代には、数万人規模の移民が米国内に釈放され、移民裁判所への出廷を指示される対応が常態化していた。

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