2025年6月8日、静岡県御殿場市の東富士演習場で行われた陸上自衛隊の実弾射撃演習。陸上自衛隊のヘリコプターとV-22オスプレイが戦車の上空を飛行した。この年次訓練は、日本の石破茂首相が3月に、アメリカからの圧力を受けて日本の防衛費をできるだけ早くGDPの少なくとも3%に引き上げるべきだと表明した後に実施された。 (Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images)

中国の軍拡に対抗 九州にオスプレイ基地を開設

陸上自衛隊(陸自)は、7月9日に九州の佐賀県で新しい基地「佐賀駐屯地」を正式に開設し、V-22オスプレイ輸送機を配備した。これは、西南諸島の防衛能力を強化し、中国共産党(中共)の軍事拡張や台湾海峡の緊張による安全保障上の課題に対応するためだ。

共同通信などの日本メディアによると、初のオスプレイ機はその日、千葉県の木更津駐屯地から佐賀の新基地に移送された。この輸送機は2020年7月から木更津に一時駐留しており、5年を経てようやく恒久的な拠点に移された。佐賀駐屯地の編成は約420人で、陸自のオスプレイ部隊の常設基地となる。

V-22オスプレイ機は、ヘリコプターの垂直離着陸能力と固定翼機の高速巡航性能を兼ね備えており、主な任務は陸自の「水陸機動団」を支援し、迅速な人員と装備の輸送を行うことだ。この部隊は「日本版海兵隊」と呼ばれ、長崎県佐世保市に本部を置き、離島防衛や緊急事態への対応を専門としている。

▶ 続きを読む
関連記事
日本が熊本県に国産の長距離ミサイルを配備したことを受け、地域の安全保障環境に大きな関心が集まっている。中国共産 […]
米国の次世代ミサイル防衛構想「ゴールデン・ドーム」に日本が参加へ。高市首相とトランプ大統領の首脳会談で表明予定。極超音速兵器(HGV)への対処や宇宙・防衛協力の深化など、日米同盟の新局面を解説
富士通は3月10日、防衛装備庁の防衛イノベーション科学技術研究所から「令和7年度 意思決定迅速化実験装置の研究試作に基づく防衛用マルチAIエージェントによるAI幕僚能力獲得の研究」を受注したと発表した。AIエージェントを活用し、自衛隊の意思決定を支援する新たな作戦支援技術の研究開発を進める
3月9日、日本初の国産の長射程ミサイルの発射装置を陸上自衛隊の駐屯地に搬入した。中共による安全保障上の脅威に対応するため、日本が踏み出した重要な一歩との見方が広がっている
国産の遠距離ミサイルを搭載した発射装置の第一陣が9日、陸上自衛隊の駐屯地に搬入された。読売新聞によると今月23日以降にも熊本市の陸上自衛隊・健軍駐屯地に配備される予定だ。