ロシア経済危機が深刻化 プーチン政権の限界が近づく
ロシア経済は急速に悪化しており、インフレの加速や財政赤字の拡大、製造業および金融業の深刻な危機が顕在化し、プーチン政権は、西側諸国による制裁強化と原油価格の下落という二重の打撃を受け、従来の経済モデルの限界を自ら露わにした。さらに、トランプ米大統領の支持も失ったことで、国際的孤立が一層深まりつつある。こうした状況の下、ロシア経済の今後は極めて不透明だ。
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、過去2年間、西側諸国は制裁を強化し続けてきたが、ロシアは高水準の原油価格と戦時体制の経済効果を背景に、逆境の中で経済成長を維持していた。一時的に華やかさを見せたこの戦争経済は、現在急転直下の局面を迎えた。各種経済指標が一斉に悪化し、製造業は大幅に減速、国民の消費能力も著しく低下した。インフレは依然として高止まりし、国家財政は逼迫し始めている。
ロシア財務相アントン・シルアノフ氏は、現在の経済状況を「パーフェクトストーム(完全な嵐)」と表現した。ドイツ国際・安全保障問題研究所の経済専門家ヤニス・クルーゲ氏も、戦争によって一時的に刺激されたロシア経済モデルはすでに限界に達したと断じている。政権が戦争体制を維持するためには、民間経済を犠牲にせざるを得ず、その構造は長期的に持続不可能なのだ。
関連記事
トランプ政権によるホルムズ海峡封鎖とイラン戦争の行方を、軍事・経済・地政学の視点から鋭く分析。欧州の凋落、中国の台湾への警戒、そして「ポスト海峡時代」を見据えた湾岸諸国の戦略から、世界の真の新秩序を読み解く
米国の規制当局が国家安全保障上の懸念を示し、中国半導体メーカーによるオランダ企業の買収計画が頓挫した。米政府は、取引に解消できないリスクがあると判断し、取り下げを求めた
ドイツの男性が赤十字社への寄付品を追跡した結果、寄付した靴が海外の中古店に売却されたことに気づいた
国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長は、ヨーロッパの航空燃料在庫について「あと6週間分程度しか残っていないとみられる」と述べた
スペイン首相が最近訪中し、複数の国際問題で主導的役割果たすよう要請。一方で、経済狙いの対中接近が透けるとの見方が上がっている。スペインをめぐっては、トランプ政権との距離感の広がりも指摘されている