(shutterstock)

参議院選挙 見えざる外国勢力の妨害工作と民主主義への挑戦

2025年7月、日本の参議院選挙は、かつてない見えざる脅威に直面している。

選挙期間中、SNSでは特定候補者の発言を一部だけ切り取り、刺激的な見出しをつけた動画や画像が多く出回っている。たとえば、「公約を守らない」とされる動画の多くは、発言文脈を無視して編集され、事実とは言いがたいものもある。

さらに、これらの情報を拡散したアカウント群の中には、海外のIPアドレスを使用していたり、同一の文章や画像を一定間隔で投稿したりするなど、自動プログラムによる操作が疑われるパターンが複数確認されている。大手SNSプラットフォームX(旧Twitter)では、「JAPAN NEWS NAVI(日本のニュースや世論の反応をまとめて掲載する形式のまとめサイト)」と関係があるとされる複数の情報拡散アカウントが凍結された。

▶ 続きを読む
関連記事
中共が加える力が大きくなるほど、日本で生じる反作用も大きくなる。これまでのところ、中共は望みを実現できていないばかりか、逆に少なくとも6つの悪影響をもたらした
外交では、握手と署名が「決着」を意味するとは限らない。同じ合意を、一方は和平と見なし、他方は次の一手のための時間と見ることがある。トランプと習近平は、本当に「同じ取引」をしているのか
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析
聖書の「バベルの塔」の物語を手がかりに、AI開発競争を考察。技術や資本の集中、共通基盤への依存、競争から取り残されることへの懸念など、現代のAI開発と物語に共通する構図を探る