全盛期165店舗の高級ジムチェーン 残ったのはわずか2店
中国フィットネス業界に異例の「閉店ラッシュ」 全国規模で拡大中
中国のフィットネス業界で、かつてない規模の閉店ラッシュが続いている。
全盛期に全国165店舗を展開していた高級ジムのチェーン店「威爾仕(Will’s Gym)」も2025年7月時点で営業しているのは上海市内のわずか2店舗だけだ。2024年10月に始まった「閉店ラッシュ」以降、同チェーンの消費者窓口には返金を求める申請が累計で1万件近く寄せられ、全国で数万人が返金を待ち続けている状況となっている。
多くのジムの年会費制は「ポンジ詐欺」に似た構造だ。これは、新規会員から先に集めた会費を、既存会員のサービスや返金に充てる仕組みで、常に新しい会員を獲得し続けなければ維持できない。経済が低迷し新規会員が減れば、資金の流れはたちまち途絶え、運営は行き詰まる。
関連記事
米国駐武漢総領事館が年収8万元超の清掃員を募集し、中国SNSで大きな話題に。小卒以上・英語初級で応募可能な明確条件は、中国企業の低賃金・不透明求人と対照的で、外資と内資の待遇格差への不満も噴出している
中国のブロガーによれば、7月末以降に行方不明者を探す動画が全国で299本投稿され、行方不明者は各地で出ているという。主な対象は10代や20代から30代前半の若者で、大半が男性だという。
日系企業に「ありがとう」と感謝を伝え、補償金額を語っただけで動画が削除された。理由は「ぜいたく自慢」。中国では、報われた話そのものが許されないのか。
中国でフードデリバリー配達員が数百人規模で抗議。警察が介入し強制排除。年末の中国に漂う不穏な空気が、現場からにじみ出ている。
今年も中国でサンタが捕まった。ツリーは並ぶのに、サンタは捕まる。そして派出所はサンタでいっぱい。OKとNGが分かれる、中国のクリスマス事情