中国の新人歌手・趙子彧(ちょう・しいく、18歳)が歌った『焦作』。出稼ぎ労働者の苦しみを描いた歌詞は大きな共感を呼んだが、当局の圧力で改変を余儀なくされた。(映像よりスクリーンショット)
出稼ぎ労働者の苦しみをうたった歌が「都市の恥」? 

中国で新人歌手の歌が検閲 出稼ぎ労働者の苦しさ描いた作品を問題視

アジアの奇才と呼ばれる中国の新人歌手、趙子彧(ちょう・し いく、18歳)さんの歌が当局の圧力で書き換えられたことが分かった。

『焦作』と題されたその歌は「一生ビルを建てても自分の家はない」といった歌詞で、多くの共感を呼んだ。河南省焦作市で働く出稼ぎ労働者の生活の重圧と苦しさを描いた作品だった。

しかし7月、焦作市当局が「都市のイメージを損なう」として歌詞の修正と改名を要求。趙は手書きの謝罪文を公開し、改変に応じた(応じざるを得なかった)。最終的に曲名は『漂泊』に変えられ、歌詞の8か所も書き換えられ、地名も削除された。

▶ 続きを読む
関連記事
中国で強まる学生監視が、ついに大学寮まで。思想教育を担う指導員が寮に常駐
北京・天安門前を自転車で走ったら、動画が消えた。「なぜ?」と調べた若者がたどり着いたのは37年前の天安門事件。隠した歴史を、検閲が自ら「宣伝」する皮肉
「爆薬」を背負い、「敵を倒す」。中国の建国記念日を前に、幼稚園で今年も「幼児兵」登場
習近平の9月の訪米で、中国側がホワイトハウス内の専用休憩室を要請し、日程には約5時間の空きが設けられたと米紙が報道。健康状態への関心が再び高まっている
中国外交部が高市首相について「日本首相」との肩書を外し、氏名のみで表記。呼称の変化について、矢板明夫氏は中国の政治宣伝でみられる手法と指摘