ネパール国旗を掲げ大統領府に到着する抗議者、2025年9月9日、カトマンズ。(Prabin Ranabhat/AFP via Getty Images)
若者世代の怒りが政権を直撃 

ネパールで大規模抗議・首都炎上 親中首相は北京軍事パレード直後に辞任 「次は中共か」の声も

ネパールの首都カトマンズで9月8日、警察は主要ソーシャルメディアの禁止解除と政府の汚職に抗議する若者主導の大規模デモを取り締まった。治安当局との衝突で少なくとも19人が死亡した。

市内では政府庁舎や共産党本部が放火され、空港も閉鎖されるなど混乱が拡大した。その結果、親中派のオリ政権は一夜にして崩壊。この抗議は急速に共産党政権への反抗運動へと発展し、ネパール各地に広がった。また、デモは「Z世代のデモ」と呼ばれている。党幹部邸宅の焼き討ちや現金がばらまかれる映像、逃走する閣僚の姿は官僚腐敗の証拠のようにSNSで拡散され、市民の怒りをさらにかき立てている。

この抗議の嵐の中、カドガ・プラサド・シャルマ・オリ首相は9日、辞任を発表した。オリ氏は親中派として知られ、8月末から9月初めにかけて訪中し、天津で開催された上海協力機構首脳会議と北京で開催された軍事パレードに出席したばかりだった。帰国からわずか数日で辞任に追い込まれたことは「北京のパレードから辞任への直行便」と揶揄されている。

▶ 続きを読む
関連記事
ソロモン諸島の議会で7日、ジェレマイア・マネレ首相に対する不信任決議案が採決され可決された。2019年の親中転換以降、継承されてきた親中外交は、国内の政治不信とガバナンスへの批判を背景に、事実上の終止符を打たれた形となった
日経平均株価は史上初めて6万2千円の大台を突破した。米国とイランの間で和平協議が合意に至る可能性への楽観的な見方に加え、ゴールデンウイーク明けの日本市場における買い戻し需要が重なり、強い上昇動力が生まれた
自衛隊は6日、米国・オーストラリア・フィリピン軍との連合海上演習において88式艦対艦誘導弾を発射し、目標に命中させた。日本がフィリピン領土に陸上発射型対艦ミサイル・システムを展開したのは今回が初めてとなる。
トランプ大統領は、過去24時間にわたってイランと良好な協議を行ったとした上で、両国が終戦に向けた合意に至ることは「十分にあり得る」と述べた
大統領は、米国が同国の濃縮ウランを取得することになると複数回にわたり述べている