ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長が、2025年10月23日ブリュッセルで開催された欧州理事会会合で記者団に発言する様子。同会合では、ウクライナ情勢、欧州防衛、中東情勢の最近の展開、競争力、住宅問題、移民問題について、EU加盟27カ国の首脳が協議した。(写真:マガリ・コーエン/ハンス・ルーカス/AFP通信)

EUが資源循環計画を発表 中国のレアアース輸出規制に対抗

EU委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は10月25日、中国共産党(中共)によるレアアースの輸出制限の拡大を厳しく批判した。ライエン委員長は、EUは中国への重要原材料の依存を減らすため「資源循環計画」を策定中であると明かした。

ヨーロッパ委員会委員長 ウルズラ・フォン・デア・ライエン氏

「私たちは現在、新たな『EU資源循環計画』を立案している。計画では、過去の再生エネルギー政策をモデルとしている。プーチン氏がヨーロッパ向けのロシア産化石燃料の供給を停止した際、再生エネルギー政策によって、私たちはエネルギー危機を乗り越えることができた」

ライエン委員長は25日、中共のレアアース輸出制限への対応策として、EUは「資源循環計画」を打ち出す方針を表明した。目的は、ヨーロッパの産業が短期・中期・長期のいずれにおいても重要原材料を安定して確保できるよう、代替供給源の確立を目指すことだ。計画には、ヨーロッパ市場で販売される製品に含まれる重要原材料のリサイクルを強化する施策も盛り込まれる。

▶ 続きを読む
関連記事
米国と欧州連合(EU)が中国に関税を課すなか、中国共産党政権は新たな輸出市場を模索することになる
トランプ米大統領がイランとの新合意条件を提示。ホルムズ海峡の即時開放や隠された濃縮ウランの捜し出しを要求し、まもなく最終決定を下すと表明した。一方、イラン側は軍事力を背景に強硬姿勢を崩していない
カナダで神韻公演への爆破予告や公的劇場への契約拒否など、中国共産党の不当な介入が相次いだ。法輪大法協会は「内政干渉を禁じたウィーン条約違反」と訴え、表現の自由と国家主権を守る徹底調査をカナダ政府に求めた
EUが対中貿易の見直しへ。中国製品の大量流入と貿易赤字の拡大を受け、欧州委員会は「持続不可能」との認識を示し、産業保護策の強化を検討している
英国や欧州各国の電子パスポートに使われる中核部品を供給する仏企業が、米国の輸出規制対象となった中国資本と関係していることが分かった。英政界や専門家の間では、偽造リスクや供給網の安全性を懸念する声が出ている