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お金の心配をめったにしない人の5つの日常習慣

結婚当初、家計のやりくりについて何の知識もなかった私は、しょっちゅうお金のことで不安になっていました。新婚で7万ドル(約1,000万円近い)もの借金を抱え、仕事を探している最中だったので、ある意味では自然なことかもしれません。しかし、それは私たちが望む生活のあり方ではありませんでした。

私が望んでいたのは、頭の中をすっきり落ち着かせ、夜に静かな気持ちで眠りにつけることでした。けれど実際は、借金返済への執着と、ちょっとした買い物にまで心配する日々でした。

あの時の強い危機感は、一時的には必要だったのかもしれません。しかし、慢性的なストレスは体に悪影響を及ぼしますし、今の私――30代半ばで4人の幼い子どもを育て、忙しい生活を送る自分には、とても続けられる状態ではありません。

もちろん、お金の心配をするかどうかは、必ずしも自分で選べることではありません。私は教会で必要に応じた援助委員会のボランティアをしていますが、その中で多くの人が、自分ではどうにもならない事情で経済的困難に直面しているのを見てきました。

しかし、そうした人々の多くのケースでも、選択の積み重ねが経済的ストレスを招く要因になっていたことが分かります。少なくとも、自分の収入ギリギリの生活を選んだことで状況を悪化させてしまった、という場合がほとんどでした。

とはいえ、判断を誤ったとしても、誰もが助けを受けるに値します。私たちは常に正しい決断ができるわけではありませんし、不運は誰にでも平等に降りかかるわけではありません。

この記事を読んでいる多くの人にとって、経済的なストレスはたいていの場合、避けることができます。今すぐはそうでなくても、今後5年から10年の間に正しい習慣を身につけることで、実現は可能です。

では、その習慣とは何でしょうか。
 

お金の心配をめったにしない人の5つの日常習慣

経済的なストレスをうまく避けている人は、以下の習慣や考え方を実践しています。

1.衝動買いを避ける

結婚初期の数年間、借金を返済していたときに最も効果的だった決断のひとつは、「お金を使わないこと」を基本にしたことです。一度抵抗の壁を破って衝動買いをしてしまうと、止めるのは難しくなります。口座にお金があると分かっているときに、「ここで3ドル」「あそこで8ドル」と少額の出費を抑えるのは、ほぼ不可能です。

しかし、人生を楽しむためにこうした小さなご褒美は必ずしも必要ではありません。むしろそれが習慣になり、なければ不満を感じるようになってしまう可能性の方が高いのです。楽しみどころか、やがて「当然のこと」となり、満足感は得られなくなっていきます。

2.収入の範囲内以下で暮らす

私たちは借金を返済し、3年で完済したあと、家計管理を少し甘く考えるようになりました。支出が収入とほぼ同じだと計算できたので、当時はそれで問題ないと思っていたのです。ところが、2年ほど続けて貯金が減っていくのを目にしました。

原因は、収入ギリギリの生活をしていたことです。入ってきたお金をそのまま使ってしまい、赤ちゃんの誕生や新しい車の購入といった大きな予期せぬ出費を見込んでいませんでした。家計にバッファ(余裕)がなければ、こうした「サプライズ」が常に貯金を削ることになります。

3.いくら、どこに使っているかを正確に把握している

経済的ストレスをなくすには、日々の出費をカバーできるだけでなく、ほとんどの予期せぬ出来事に対応できる十分な余裕を持つことが必要です。その安心感を得るには、年間を通して各支出項目にいくら使っているかを正確に把握しなければなりません。

例えば、冬の最も寒い時期にはガス代が通常より150〜200ドル高くなりますが、それを知らなければ、他の項目に使ってしまい冬に足りなくなる、ということが簡単に起こります。

4.借金は緊急時以外は考えない

借金に関して私は、クレジットカードを使わず、住宅さえ現金で購入したデイブ・ラムジーほど極端ではありません。しかし、通常の消費者ローンやクレジットカードの利息が発生するような使い方に関しては、彼とまったく同じ考えです。

私にとって、多額の借金を背負うことは絶対に避けたいことです。そのためなら、追加の仕事を引き受けることも、自分で修理することも、必要なものを我慢することも、安い食事で済ませることも厭いません。

多くの人は借金を軽く考え、いざという時に厳しい犠牲を払う覚悟がないように見えます。私のモットーは「欲しいものを我慢する方が、お金の不安で喜びを失うよりずっといい」です。

5.毎月少額でも貯蓄と投資をする

十分な備えを持たなければ、お金の不安は常につきまといます。

その唯一の方法は、毎回の給料から一定額を取り分け、利回りのある投資に回すことです。定期預金や高金利の普通預金口座、あるいはインデックスファンドに入れるのも良いでしょう。大切なのは、それを別口座に置き、複利で増やすことです。

難しいのは、そのお金を取り分ける決断です。月末に「余った分を貯金しよう」と思っても、たいてい何も残りません。人間の本能は「あるものは使う」だからです。

だからこそ、最初に思い切って貯金額を決め、残りでやりくりする必要があります。その生活は確かに工夫を強いられ、我慢も多くなります。しかしそれで構いません。なぜなら、より良い未来を築きながら、安心して眠れる日々を手に入れているのですから。

(翻訳編集 井田千景)

妻の MollieとともにThis Evergreen Homeでブログを運営し、現代社会でシンプルに、意図的に、そして人間関係を大切にして暮らす経験を共有。