令和7年11月18日、高市総理は、総理大臣官邸で第44回復興推進会議を開催した(提供:首相官邸)

福島・東北の復興を国家再生の原点に 高市総理「第3期復興・創生期間」へ決意強調

令和7年11月18日、総理大臣官邸で第44回復興推進会議が開かれ、高市早苗総理は東日本大震災から14年8か月を迎えた今の復興状況と課題について言及した。来年度から始まる「第3期復興・創生期間」(5年間)に向け、福島を中心とした被災地域の再生に「国が前面に立って」取り組む姿勢を強調した。

高市総理は、被災地住民の努力に敬意を示した上で、「地域によって復興の進度に差がある」と現状を分析。「原子力災害被災地域」については引き続き国が主体となり、避難者帰還の促進や生活環境、産業の再生を一層加速させる考えを示した。また、除去土壌の県外最終処分に向け、閣僚会合のもとで理解醸成や先行事例づくりを進める方針を改めて示した。

さらに、「地震・津波被災地域」に関しては、物理的な復旧が完了しつつある一方、被災者の心のケアや地域社会の再生など、中長期的な課題への丁寧な対応が求められると述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
小野田紀美科学技術相は5日の記者会見で、南鳥島沖で進められる国産レアアース採掘に向けた深海試験について、「我が国の経済安全保障上、極めて重要な取り組みだ」と述べ、研究開発への期待を示した。
日本維新の会の石平参院議員は4日、自民党の麻生太郎副総裁が「(高市首相は)中国からいろいろ言われているが、言われるぐらいでちょうどいい」と発言したことについて、「むしろ、中国から文句の一つも言われない日本の指導者の方が要注意であろう」と同意した
参議院総務委員会で、参政党・松田学議員が公共放送の歴史認識とGHQ占領下の報道統制を質疑。NHK稲葉会長は、当時の特殊な政治体制を認めつつも、現行NHKへの「懺悔要求は飛躍がある」と述べた
高市総理は1日、連立政権発足後初の政府与党連絡会議を開催。約1ヶ月の成果を与党と共有し、一層の連携を呼びかけた
高市首相、就任後初の福島訪問。「除去土壌の県外処分」について、2030年以降の具体的な道筋を新たに提示する考えを表明