視力を守るための9つの家庭療法

年齢を重ねるにつれて、私たちの体にはさまざまな変化が起こります。肌がたるんできたり、聴力が落ちたり、視力が低下したりすることもあります。しかし、年を取ったからといって健康をあきらめる必要はありません。特に目の健康については、年齢に関係なく視力を改善できる自然な方法がいくつかあります。

視力を守ることはとても大切なことです。高額な薬や手術を考える前に、まずはこうした家庭でできる方法を試してみるのも一つの手です。
 

1. ツボ押しで目の健康をサポート

「ツボ押し」と聞いたことがある方も多いと思います。体の特定のポイントを指で押すことで血行を促進し、自然治癒力を高めるという療法で、鍼灸の考え方に近いですが、針は使わず、手で行うため手軽です。

視力の改善にも効果がある自然な方法として、このツボ押しはおすすめです。しかも自分で簡単にできるのが魅力です。

目の周りには7つのツボがあります。鼻の横の目頭から始まり、眉に沿って下へと続き、目の下で終わります。これらのツボをそれぞれ少なくとも10秒ずつマッサージすることで、血流がよくなり、目の疲れが和らぎます。

さらに効果的なツボとして、親指の先端があります。ここを刺激すると首周りの血流が促され、目への血液循環もよくなるとされています。両手の親指を日常的にマッサージすることで、視界がクリアに感じられるようになります。加えて、足の親指をマッサージするのも同様の効果が期待できます。

この目の健康をサポートする家庭療法は、短時間で手軽に行えます。毎日少しの時間で続けてみましょう。

ケールスムージー(Shutterstock)

 

2. 目に良い栄養を意識した食事

視力を改善するもう一つの自然な方法は、食生活を見直すことです。栄養豊富な野菜やオメガ3脂肪酸を含む食材を積極的に摂ることで、目の健康を守ることができます。

視力維持に効果があるとされる栄養素には、ビタミンA、B群、C、D、E、βカロテン、アミノ酸、その他の抗酸化物質などがあり、これらはほうれん草やケール、ベリー類、にんじんといった食材に多く含まれています。

なかでも、バナナやケールは目に良い栄養素が豊富に含まれていると報告されています。ケールは、ほうれん草やチンゲン菜、カブの葉などと同様に、高濃度の抗酸化成分を含み、視力の維持にとても重要です。

中国で行われたある研究では、参加者に1年間、ケールと同じ量の抗酸化成分をサプリメントで摂取してもらった結果、視力の鮮明さ、コントラスト感度、まぶしさへの耐性が改善されたという結果が出ました。このときの抗酸化成分の量は、ケール4カップ分に相当します。ケール4カップは少し多いと感じるかもしれませんが、ブロッコリー、トウモロコシ、ロメインレタス、卵、インゲン豆、グリーンピースなどでも代用が可能です。

ケールに含まれる抗酸化物質は、実際に目の組織内にも存在しており、視界をクリアに保つ働きがあります。しかし、喫煙や栄養の偏り、紫外線の影響でこの抗酸化レベルが下がると、視力の低下やまぶしさを感じることがあります。

また、バナナの摂取も視力の改善や視力関連の病気の予防に効果があるとされています。なぜバナナが目に良いのでしょうか? それは、バナナに含まれる色鮮やかな成分に秘密があります。これらの成分は視力の改善に役立ち、さらに体内でビタミンAに変換されることで、ビタミンA不足の予防にもつながります。ビタミンAは目の健康に欠かせない栄養素ですので、これを多く含む果物を積極的に取り入れることはとても賢い選択です。

次にスーパーに行く時は、こうした視力の維持に役立つ食品を選んでみてはいかがでしょうか。
 

3. 目のエクササイズ

体が健康を保つために運動が必要なように、目にも適度な運動が必要です。目を動かすことで集中力や注意力が高まり、同時に疲れ目の軽減にもつながります。

全身の運動や有酸素運動を取り入れることで、緑内障のリスクを下げたり、網膜の劣化の進行を遅らせたりする効果が期待できます。研究では、緑内障のリスク因子である「眼灌流圧(OPP)」に対して、運動が長期的に良い影響を与えることがわかっています。

ある調査では、男女5,650人を対象に運動習慣と眼灌流圧の関係を分析しました。参加者の活動レベルは、健康や生活スタイルに関する詳細なアンケートをもとに評価され、眼圧と血圧も併せて測定されました。その結果、15年前に運動習慣があった人は、低眼灌流圧のリスクが25%低下していたことが確認されました。

目のエクササイズにはさまざまな方法がありますが、もっとも基本的なのは「まばたき」です。まばたきをすることで涙が分泌され、目が潤います。疲れを感じたときは、4~5秒間連続でまばたきをするだけでも目の負担が和らぎます。

そのほか、呼吸法や瞑想も効果的です。特に朝や夕方の落ち着いた時間に行うと、心も体もリラックスしやすくなります。目を閉じて、呼吸に意識を集中しましょう。鼻から吸って口から吐く深呼吸を、最低2分間続けたあと、目を開けて視点を特定のものに合わせずぼんやりとさせます。これを3回ほど繰り返すと、目の疲れが和らぎます。

また、目を休めることも視力回復にとても効果的です。パソコン画面を長時間見続けないことや、テレビを見る時間を減らすといった、目に優しい生活を意識しましょう。
 

4. 健康的な生活習慣を心がける

私たちはほとんどの活動で目を使っていますが、日常のちょっとした習慣が視力を損なう原因になることもあります。

たとえば、パソコン作業を長時間続けるときは、20分に一度は画面から目を離して休むようにしましょう。また、画面との距離は45cm以上を保ち、目線よりやや下に画面がくるように調整するのが理想です。テレビを見るときも、同じような姿勢を意識しましょう。

読書が好きな方は、部屋の照明にも注意が必要です。暗い環境で本を読むと、目に不必要な負担がかかりやすくなります。

眼鏡を使用している場合は、度数が今の視力に合っているかを定期的に確認してください。合っていない眼鏡を使い続けると、目に余計なストレスがかかり、悪影響を及ぼすことがあります。目の健康を守るためにも、定期的な眼科検診を受けるようにしましょう。

さらに、十分な睡眠も非常に重要です。目も体と同じく、休息が必要です。睡眠が足りないと、翌日に目の負担が大きくなってしまいます。もし睡眠に問題がある場合は、質の良い睡眠を取る工夫をしてみてください。
 

5. 足元を冷やす

エアコンを使用する際は、風が直接目に当たらないようにし、できれば足元に風が当たるように調整するのが理想です。これにより、目の乾燥を防ぎ、適度な潤いを保つことができます。

目が乾くと不快に感じるだけでなく、感染や角膜の炎症といったリスクも高まります。快適な目のコンディションを保つためにも、目の周囲の環境に注意しましょう。
 

(Shutterstock)

6. 毎日40分のウォーキング

適度な運動は、緑内障の症状を和らげるのに役立ちます。20年以上にわたるある研究では、緑内障患者が週に4回、1回あたり40分の速歩を行うことで、緑内障の主な原因である眼圧が大幅に下がることがわかりました。

この研究結果により、患者の中には緑内障の薬の使用を減らせて、中止できた人もいます。日常生活にウォーキングを取り入れることは、目の健康維持にとって大きな助けとなります。
 

7. 適度な休憩をとる

これは特に、明るいパソコン画面の前で長時間作業をしている人にとって、非常に重要です。研究によると、人工的な光源に長時間さらされることで近視のリスクが高まる可能性があります。健康のためには、こまめにパソコンから離れ、画面を見る時間を減らすことが大切です。最低でも1時間に一度は席を立ち、パソコンから離れるようにしましょう。これにより、体の疲れだけでなく、目の疲労も防ぐことができます。

また、画面から目を離し、3秒以上遠くを眺めることでも、視力調整に効果があります。こうした小さな習慣が、目の健康を守る第一歩になります。
 

8. 緑内障の検査を受ける

緑内障は深刻な目の病気で、世界中で多くの人が影響を受けています。失明の主な原因の一つでもあり、眼圧の上昇によって引き起こされます。早期に眼科で診断を受けることで、必要な治療を速やかに開始でき、視神経へのダメージを防ぐことができます。治療が遅れると、視力に欠かせない視神経が回復できないほど傷つく可能性があるため注意が必要です。

国際緑内障協会では、40歳以上の方、家族に緑内障の既往がある方、近視の方、糖尿病を持つ方、アフリカ系カリブ系の血筋を持つ方は、少なくとも2年に1度は検査を受けるよう推奨しています。
 

9. 画面の高さを下げる

パソコンは仕事でも娯楽でも欠かせない存在ですが、画面の高さを少し調整するだけで、目への負担を減らすことができます。具体的には、画面を目線よりも少し低い位置に設定すると、ドライアイのリスクを効果的に下げることができます。この姿勢により、まぶたが自然と閉じ気味になり、目の表面から涙が蒸発するのを防ぎやすくなります。目の潤いを保つには、小さな工夫がとても効果的なのです。

目の健康を守るためには、自宅で手軽にできる方法がたくさんあります。今日からできることを一つずつ実践していけば、確かな成果が見えてくるはずです。
 
(翻訳編集 華山律)