2026年1月24日、中国共産党中央軍事委員会副主席の張又俠および軍事委員の劉振立が立件調査を受けていると発表され、かつて7人いた中央軍事委員会の委員は、現在わずか2人しか残っていない(Getty Images/大紀元合成)

中南海に走る激震 張又俠失脚で加速する軍内部の動揺

中国共産党中央軍事委員会副主席の張又俠と、同委統合参謀部参謀長の劉振立が1月24日、公式に失脚したと発表された。専門家の間では、中国共産党(中共)指導部内部の権力闘争の苛烈さが段階上げし、指導層全体が深刻な不安定状態に陥っているとの見方が強まっている。

張又俠の失脚は、中南海に強い衝撃を与えている。事情に詳しい識者は、「誰もが次は自分ではないかと警戒している状況だ」と指摘する。

米NYに位置する飛天大学人文科学系の章天亮教授は、張又俠について「人脈では、張又俠は習近平の幼なじみであり、実力では、軍内で唯一団級での実戦経験を持ち、ベトナム戦争にも参加した人物だ」と説明。「父親の張宗遜は建国期の上将で、いわゆる『紅二代』に属する。そのような人物ですら短期間で失脚したという事実は、他に例外が存在しないことを示している」

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領は、米国人雇用を条件に中国自動車メーカーの米国内工場建設を容認する姿勢を示した。完成車の輸入やメキシコ経由の迂回輸出は拒絶する一方、訪米予定の習近平との会談を前に柔軟な対応を覗かせている
北朝鮮では、金正恩の娘・金主愛氏が次期指導者として浮上し、「4代世襲」への動きが強まっている。一方、中国では習近平の後を継ぐ人物がいまだ見えていない。対照的な中朝の権力継承、その背景にある違いとは
中共人民銀行が8月に20トン超の金を購入し、22か月連続で金準備を拡大した。香港では金保管能力を2千トン超へ拡大する計画も進む。背景に脱ドルや経済制裁への備えがあるとの分析が出ている
ネパール大洪水の被害を拡大させたのは気候変動ではなく、それを恐れるあまり地質学的に脆い渓谷へダムや作業員を過密に投入した性急な再エネ開発だった。気候対策の暴走が生んだ人災の側面を鋭く告発する論評
中共軍で幹部の調査や処分が相次いでいる。第14期全人代では軍・武警部隊の代表46人が罷免され、軍隊選挙委員会も発足時の11人中9人が調査や処分の対象となった