2024年3月8日、中国の公式立法機関である全国人民代表大会第2回全体会議に出席する中共軍代表団。北京の人民大会堂にて(Kevin Frayer/Getty Images)

『赤い津波—あなたの自由を奪う静かなる嵐』を執筆した理由

私は先日、内部告発者による暴露本であり、同時に生き残るためのサバイバル・ガイドでもある『赤い津波—あなたの自由を奪う静かなる嵐(The Red Tsunami—The Silent Storm Killing Your Freedom)』を執筆した。時間が残されていないからだ。グローバルな競争をめぐる華やかな議論や不都合な真実の隠蔽は、その影響を最も受ける人々、すなわち「市民」を置き去りにしている。

戦略は会議室や政治家の間で議論される遠い話のように思えるが、その結果は、私たちの家庭やSNS、人間関係、そして学校といった「日常」に直結している。物価の変動や雇用、プライバシー、情報の真偽、さらには社会制度への信頼といった形で、私たちはその影響を日々肌で感じているのだ。

これらすべてが、国家間の競争の結果だ。国同士のパワーゲームばかりに目を奪われ、そこで暮らす市民を置き去りにすることは、決してあってはならない間違いだ。

▶ 続きを読む
関連記事
米シンクタンク「ジェームズタウン財団」の報告書は、中共の統一戦線工作部関連組織の数において、人口当たりの密度でカナダが最も高いと評した。同シンクタンクのマティス所長は、カナダが中共に対して「直接的な対抗措置を取らなかったことが原因」と痛烈に指摘した
国連はもはや米国の理想を反映した場ではなく、中国共産党に「乗っ取られた」機関に変質した。巨額の資金を投じながら主導権を奪われた米国の失策と、25年に及ぶ中国の巧妙な浸透工作の実態を鋭く告発する
長らく進展が見られなかった中共の美女スパイとされる「クリスティーン・ファン事件」が、最近になって連邦捜査局(FBI)によって再び掘り起こされた。この中国人女性は共産党のスパイと疑われ、2014年にエリック・スウォルウェル下院議員(民主党)と非常に親密な関係にあったとされる。
人権団体の専門家は、中共による神韻芸術団への爆破予告などの越境弾圧を「国家主権への攻撃」と非難。各国政府に対し、民主主義を守るための制裁措置や、中国との経済的デカップリングの必要性を強く訴えている
トロントでの神韻公演が虚偽の爆破予告により中止された。神韻側は、これが西側社会の芸術の自由を試す北京の妨害工作であると非難。背後にある中国共産党の「国境を越えた弾圧」に対し、自由社会の決意が問われている