2026年1月27日、東京・秋葉原で行われた選挙演説会で、高市早苗首相(中央)、吉村洋文・日本維新の会代表(左)、藤田文武・同党共同代表(右)が手を挙げる(Tomohiro Ohsumi/Getty Images)

高市ブーム 若年層で拡大 実際の投票行動につながるか焦点

高市早苗首相が使用しているハンドバッグが完売し、愛用のピンク色の万年筆もヒット商品となった。さらには、お気に入りの菓子までもが品薄状態になる。高市氏は、若い世代を中心としたブームを巻き起こしており、こうした動きが、近く行われる衆院選での大勝につながるとの見方も出ている。一方で、こうした若年層の支持が、実際の投票行動に結び付くのかを疑問視する声もある。

世論調査によると、「サナ活」と呼ばれるこの動きが、2月8日に行われる衆院選で、高市氏が決定的な勝利を収める後押しになる可能性があるとされている。勝利すれば、長期低迷が続く経済の活性化を目的に掲げる積極的な財政政策を推し進める方針だ。

一部の評論家は、高い支持率を背景に、高市が率いる与党連合が、定数465の衆議院で300議席を獲得する可能性もあると指摘している。

42歳の主婦、佐々木さんは、「高市総理が就任して以来3か月間で本当に日本を強く、そして外国勢力から守ってくださり、物価高対策にもすごく精力的にも取り組んでくださったことに対して、本当に日本を世界にアピールするという面ですごくご尽力くださったことに感謝を伝えたくて、それしかなく、感謝を伝えるという思いでこれを作ってきました」と話した。

保守的な立場の高市氏は、若年層から特に高い支持を集めている。最新の世論調査では、高市氏の全体支持率は67%に達し、20代では84%、30代で78%、70歳以上でも53%となっている。

19歳の大学生、並木由紀さんは、「初の女性総理で、何使っているのかなっていうのは若い子でもけっこう気になっている人が多い。そういうのでバズってみたいなのをよく見かけるので、確かに同じのを使ってたら嬉しいなので気になって調べたりはします」と語った。

高市氏が愛用する黒い革製ハンドバッグを製造する企業の責任者によると、若者が殺到し、注文はすでに9か月待ちになっている。ここまでの反響は想像していなかったと驚きを隠さない。

SNS上でも、高市氏の影響力は際立っている。Xでは約260万人のフォロワーを抱える一方、中道改革連合の野田佳彦代表のフォロワー数は約6万4千人にとどまっている。

ただし、専門家の間では人気がそのまま票につながるとは限らないとの見方も根強い。

上智大学の政治学教授、中野晃一氏は、「実際の投票は選挙区ごとに行われる。(比例代表などの)ブロック単位では高市氏自身よりも候補者や政党の評価が左右する。そのため、高市氏が自身の魅力を最大限に生かそうとする姿勢は理解できるが、それがどれほど票に結び付くかは見通せない」と指摘する。

自民党本部も過度な楽観を戒め、各地の候補者に対し、気を緩めないよう呼びかけている。

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