高市早苗首相は、イタリアのジョルジャ・メローニ首相の招待を受け、ローマを訪問し、日伊首脳会談を行った。今回の訪問は、今年1月に東京で行われた首脳会談の際に招待を受けていたものである。両首脳は会談で、日伊両国が「特別な戦略的パートナー」として、二国間関係および国際社会における連携をさらに強化していくことで一致した。
会談では、エネルギーを含む経済安全保障や、宇宙を含む科学技術分野での協力拡大が主要議題となった。両首脳は、これらの分野での協力をさらに促進していく方針を確認した。
今回の訪問を機に、「宇宙協力に関する日伊共同声明」、「サプライチェーン強靱化に関する協力覚書」、「日本国文部科学省とイタリア大学・研究省との協力意向表明」が発出され、両首脳はこれを歓迎した。
また、日本企業が参画する「メッシーナ海峡大橋建設事業」についても意見が交わされた。同事業について、両首脳は今後の日伊経済協力を象徴する一大事業になるとして、高い期待を示した。
安全保障分野では、日本、イタリア、英国の3か国による次期戦闘機共同開発「GCAP」に係る連携を加速させることで合意した。さらに、緊迫する中東情勢や東アジア情勢についても深く議論し、国際社会と連携しながら、必要な外交努力を粘り強く行っていく方針を確認した。
会談は、17世紀に建造された歴史的建造物で、美しい庭園を有する「ドーリア・パンフィーリ邸」で行われた。落ち着いた雰囲気の中、両首脳は幅広い課題について議論を深めた。
高市首相は、「ボン・ラボーロ(良い仕事を)」という挨拶について、「イタリア社会の仕事に対する真摯な想いが表れている」と述べ、メローニ首相とともに国際社会の諸課題に取り組み、「良い仕事」をしていきたいとの意気込みを示した。
一方、メローニ首相も会談後に自身のXに投稿し、高市首相との会談について「イタリアと日本は共に安全、繁栄、安定の未来を築く決意であるという共通の信念を再確認する上で非常に重要だった」と評価した。そのうえで、「市民に具体的な答えを出し、現在の課題を機会に変える」ため、両国が共に取り組む準備ができていると強調した。
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