張又侠の「別の党中央設立」を暗示か? 軍報が4回も張国燾を批判
中国共産党(中共)軍委副主席であった張又侠(ちょう・ゆうきょう)の失脚後、中共軍報は張国燾(ちょう・こくとう)に言及する社説を前後して4本発表した。分析によると、これは張又侠が「兵力を私物化して自らの地位を固め、党中央に背いて独自の指導部を打ち立てようとした」ことを示唆している可能性がある。
2月9日、中共軍報の第6面に評論記事「政治的な強さこそが根本の強さである」が掲載された。文中で挙げられた唯一の反面教師としての実例が、「張国燾による党と紅軍の分裂活動」であった。また、当時の朱徳は「威嚇や利益誘導」に直面しながらも、張国燾には従わなかったことにも触れている。同記事は改めて、軍に対し「すべての行動において党中央、中央軍事委員会、および習主席の指揮に従わなければならない」などと呼びかけた。
張又侠の失脚が公式に発表されて以降、軍報は少なくとも4本の記事で「張国燾」を名指ししている。これまでの記事は、2月2日の「政治建軍専刊・淬火要論|組織が強ければ軍も強い」、2月3日の「新局面において難局を突破する気概を持ち続ける」、2月9日の「政治建軍專刊・淬火要論|人材は古来より養成されるべきもの」である。
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