た女子シングル表彰式で、金メダルを獲得した米国代表のアリサ・リュウ選手(Jamie Squire/Getty Images)

米国24年ぶり金 天安門事件亡命者の娘が優勝

2月19日午後、女子シングル・フィギュアスケート決勝が行われ、アメリカ代表の劉美賢(アリサ・リュウ)選手がほぼ完璧な演技で金メダルを獲得した。アメリカにとって女子シングルでは24年ぶりの金メダルとなる。

今大会では、アリサ・リュウ選手と谷愛凌選手の2人の中国人系アメリカ人選手が、アメリカと中国双方の世論の注目を集めている。ヴァンス副大統領や元NBA選手らもこの話題についてコメントした。

また、今回の大会で初めて正式競技となったスキーモ(山岳スキー)でも、初の金メダリストが誕生した。

ミラノ・コルティナ冬季大会では19日、スイスのマリアンナ・ファトン選手が女子スキーモ短距離走で、フランスの選手に2.38秒差をつけて優勝し、同種目のオリンピック初の金メダリストとなった。

スキーモは2021年にオリンピック競技に採用され、今回が冬季五輪での初実施となる。

男子スキーモ短距離走では、スペインのオリオル・コル選手が優勝し、スペインにとって54年ぶりの冬季五輪金メダルとなった。ロシアのフィリポフが銀メダル、フランスのティボ・アンセルメ選手が銅メダルを獲得した。

カーリングではノルウェーがカナダを8対6で破り、男子準決勝進出を決めた。準決勝にはスイス、カナダ、ノルウェー、英国が進出している。

18日にはアメリカのアルペンスキー選手ミカエラ・シフリンが復帰し、女子回転で優勝した。

今大会では中国人系の2人の若手女子選手にも注目が集まっている。

「刃の天使」と呼ばれるアリサ・リュウ選手は女子シングル決勝で圧倒的な演技を披露し優勝。アメリカに24年ぶりの同種目金メダルをもたらした。

リュウ選手は全米フィギュア選手権史上最年少の女子王者で、優勝時は13歳。2022年北京大会後に一度引退したが、24-25年シーズンの昨季に現役復帰し好調を維持している。団体戦でもアメリカの金メダル獲得に貢献し、チームの中心的存在となっている。

彼女の家庭背景も注目されている。父の劉俊氏は1989年の中国民主化運動で広東省の学生リーダーの1人だった。その後中国を脱出し、アメリカに難民として定住した経歴を持つ。このため父娘は中国共産党(中共)当局の監視対象になったと報じられている。

2022年北京大会前には、中共側関係者が米オリンピック委員会職員を装い、彼女の旅券情報を求めた。FBIも監視の可能性を警告していたが、米国務省と米オリンピック委員会の支援のもと無事出場したという。

一方、アメリカ籍を持つフリースタイルスキー選手の谷愛凌選手は、北京大会に続き今回も中国代表として出場し、代表選択をめぐり国際的な議論を呼んでいる。特に米国内での反応が強い。

ヴァンス副大統領はFoxニュースに応じ、「アメリカ合衆国で育ち、私たちの教育制度や、この国を偉大な場所にしている自由と権利の恩恵を受けてきた人には、アメリカのために競ってほしいと思う。私はアメリカの選手を応援するし、その理由の一つは、自分をアメリカ人だと認識している人たちだからだ。今回のオリンピックでは、そうした選手たちを応援する」と述べた。

元NBA選手で人権活動家のエネス・カンター・フリーダム氏も批判的な見方を示し、「彼女はアメリカの自由を享受しながら、中共を擁護し利益を得ている。自由ではなく共産主義を選んだ」と語った。

さらに「彼女は裏切り者だ。自分が生まれ、チャンスを与えられた国ではなく、自国民を数千万人も死に追いやり、現在も強制収容所を運営しているような国のために尽くすことを選んだのだ。アメリカの自由を享受しながら、中共の国際的な宣伝に加担することは許さない」と指摘した。

報道によると、谷選手の2025年の収入は約2300万ドルで、冬季競技選手として世界トップクラスと推定されている。谷選手と、同じくアメリカ生まれで中国代表のフィギュア選手・朱易選手は、2025年に北京市体育局から計660万ドルの資金援助を受けた。過去3年間の報酬総額は約1400万ドルに上るとされる。

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