上海の日本料理店で切付け 3人負傷 中共説明に疑問の声
上海の金融街にある日本料理店で19日昼、切付け事件が起き、3人が負傷した。このうち2人は日本人だった。中共外務省は同日、容疑者に「精神的な問題」があったと説明し、事件を「個別の治安事案」としたが、この説明をめぐり疑問の声が広がっている。
事件は、金融機関が集まる上海中心部の一角で起きた。周辺には多くの日本企業が進出している。普段から日本人の往来も多い地域だ。
19日昼、59歳の男(楊)が果物ナイフを持って日本料理店に入り、店内で客らに切りつけ、日本人2人と中国人女性1人を負傷させた。3人は病院に搬送されたが、いずれも命に別状はないという。
中共外務省は同日、容疑者に精神障害があると説明し、事件を「個別の治安事案」と位置づけた。しかし、この説明には疑問の声が相次いでいる。ネット上では、「精神的な問題」を理由に事件の背景を曖昧にすべきではないとの指摘も出ている。
事件を受け、木原稔官房長官は、中共に対し、事実関係の解明と説明、容疑者の厳正な処罰、再発防止を求めるとともに、邦人の安全確保を要請した。
現在、上海には約3万人の日本人が暮らしている。今回の事件で、中国に滞在する外国人の安全をめぐる懸念が改めて高まっている。
関連記事
中国河北省の大広高速道路・粛寧区間で、EV数十台を積んだトラックが突然出火し、積み荷のEVが激しい炎に包まれた
中国本土のネット上で、ある女性が携帯電話のアカウントを停止されたことに怒り、自宅のベランダに立って、中国共産党の習近平党首とその妻・彭麗媛を激しく批判する映像が拡散された
中国湖南省瀏陽市の花火工場で5月4日、大規模な爆発事故が発生した。当局は当初、26人死亡、61人負傷と発表していた。一方、現場映像や関係者の証言が相次いで伝えられるなか、実際の被害は公式発表を上回るのではないかとの疑念も広がっている
中国・山西省太原市の商業ビルで土曜夜に火災が発生し、少なくとも3人が死亡、23人が負傷した。火は外壁を伝って上階へと急速に燃え広がり、現場では飛び降りて避難した人がいたとの情報も出ているが、実際の被害状況はなお不明な点も多い