EU 中国との貿易関係は「持続不可能」 中国製品流入と貿易赤字に危機感
欧州委員会は5月29日、EUと中国の貿易・投資関係について「持続不可能」との認識を示し、対応を強化する方針を明らかにした。中国製品がヨーロッパ市場に大量に流入していることを受け、委員らはヨーロッパ産業を守るための具体策を協議している。
西側諸国では近年、中国依存を見直す動きが強まっている。2000年代初頭以降、製造業の中国移転が進んだことで、アメリカやEU加盟国では製造拠点や産業技術が失われるとの危機感が広がっている。
貿易統計によると、EUの対中貿易赤字は2024年の3120億ユーロ(約57兆円)から、昨年は3600億ユーロ(約67兆円)に拡大した。2026年第1四半期には、さらに大きく膨らんだ。
関連記事
グリーンランド議会が、米国、デンマークとの3者安全保障協定を審議。協定は米軍の活動拡大や北極圏の防衛強化、非NATO加盟国の軍事拠点設置制限などを盛り込む
ロシアのペスト研究所で28歳の研究員が原因不明の肺炎で死亡した。ロシア当局はペスト発生を否定したが、周辺国が検疫を強化し、中国・内モンゴルでも警戒が広がっている
対中貿易赤字と中国の過剰生産への警戒を背景に、EUが対抗措置を強めている。独仏も「貿易バズーカ」の導入を共同で要求。協力重視から経済安全保障重視へと転じるEUの対中政策と、経済対立が激化するリスクを読み解く
EUは中国製ハイブリッド車などのEU向け輸出抑制で中国側と合意。対象車の輸出台数を半分以上減らせるとするが、具体策は未公表。対中貿易赤字は1日約1773億円に上り、貿易不均衡の是正が課題となっている
ロシア・イルクーツクの抗ペスト研究所で28歳の女性職員が原因不明の重い肺炎で死亡。WHOはロシアに追加情報を求め、「2人目の職員も原因不明の肺炎を発症した」との報道についても説明を求めている