家族のイメージ図(Shutterstock)
多様性と包容の時代に、人類文明の根基を今一度見つめ直す

多様性の中で問い直す「伝統的家族」の本当の価値

日本政府は先日6月16日、「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」第8条に基づき、「基本計画」を閣議決定し、性多様性への理解促進を国家の政策枠組みに正式に組み込んだ。このニュースは社会に広範な議論を巻き起こしている。支持派は「遅きに失した人権の進歩」と歓声を上げ、反対派は「伝統的な秩序が静かに崩壊しつつある」と危惧している。

筆者には、いかなる個人の生き方の選択をも批判する意図はない。一人ひとりが尊重されるべき存在である。しかし、「包容」を巡るこの議論の中で、ある一つの声が次第にかき消されつつある。それは、幾千年の長きにわたり人類文明の基盤となってきた伝統的家族の声である。その価値や意義を、私たちはこれからも守り続ける意思があるのか、という問いかけなのだ。

 

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