令和8年版防衛白書 「新しい戦い方」への変革を提示 無人機・AI活用 人材基盤も強化
防衛省は8月4日、令和8年版防衛白書「日本の防衛」を公表した。今回の防衛白書では中国やロシアの軍事活動が活発化し、日本が「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境」に直面しているとの認識を示し、無人機や人工知能(AI)を活用した「新しい戦い方」への対応、防衛生産・技術基盤の強化、自衛隊員の処遇改善などを打ち出している。
防衛白書は、日本の防衛政策や自衛隊の活動を国内外に平易に説明する目的で1970年に創刊され、1976年以降は毎年刊行されている。
小泉進次郎防衛相は同日の閣議後記者会見で、今年の白書は、これまで手に取る機会のなかった国民にも読んでもらいたいとの強い思いで作成したと述べ、安全保障は国民一人一人の暮らしや将来に直結する問題だと強調した。
関連記事
小泉進次郎防衛相とヘグセス米国防長官は10月28日、フィリピン中部セブで会談し、複数の分野での協力強化で一致した
日米共同統合演習「キーン・ソード27」が過去最大規模で実施。南西諸島に対艦ミサイルや長射程火力を展開し、宇宙・サイバー領域を含む全領域での連携強化を図る
元海上自衛隊幹部の山本勝也氏は20日、日本は米国と同盟関係にあるものの、中国(中共)が日本の沿岸領土で展開する「グレーゾーン」戦術への対応は、日本が主導しなければならないと述べた。
中共軍の無人機2機が10月19日、沖縄本島と宮古島の間を通過した。同区間の無人機通過の公表は今年度初。16~18日には艦艇7隻も通航し、20日も有人機の飛行が相次いだ。小泉防衛相は無人機への対応の必要性を強調した
2026年度上半期の空自の緊急発進は442回で、前年同期比約67%増。中共機への対応が285回と最多を占める一方、ロシア機への対応は152回と約2.6倍に増えた。北部・西部でも対応が大幅に増加した