モデルの美しさ 基準を再論議

【大紀元日本10月8日】ウクライナ出身の22歳のモデル、ロイス・レモさんは、短期間に体重を落とすために、2週間ほとんど食事をしなかった。これによって、彼女は、今年8月2日、ファッションショーに出演した直後に、心臓が衰弱し、更衣室で亡くなった。彼女の父は、「娘は、すでにかなりやせていたのに、ずっと自分の体形に満足しなかった。無理に痩身を求めたことによって彼女は命を失った」と訴えると同時に、「ファッション界の人たちは、娘の死から反省すべきであり、彼女たちが求めている美しさは、多くの少女たちに大きな精神的圧力をもたらしている」と指摘した。

スペインのファッションショーが、激やせモデルの出場を禁止

ロイスさんの死の衝撃によるのか、最近、スペインのマドリード・ファッションショーでは、BMI値が18以下の激やせモデルの出場を禁止した。これによって、「やせているほど美しい」という現在流行している観念を是正したいと主催者側が表明した。この決定が公表された後、大いに賛成する人がいれば、反対する人もいた。多くのデザイナーは、この標準に従えば、80%以上のモデルがファッションショーの舞台に立つことができなくなると反発している。

ロンドンのファッション界は依然激やせの美しさを支持

その後、ロンドンのファッション界は、相変わらず激やせモデルを招いて、舞台に立たせた。そこのデザイナーたちは、やはり痩せて細いモデルが好みのようである。この「痩せているほど美しい」という既成観念が変わらなければ、モデルたちは依然として無理をしてでも、痩せるために涙を呑んで苦しい努力をしなければならない。

スーパーモデル、ケイト・モスさんは健康の美しさを支持

スーパーモデル、ケイト・モスさんは、先日「痩せているほど美しい」という標準は正しくないと指摘し、健康な美しさを求めるべきであり、自らの努力を通じて、この歪んだ「美しさ」の観念を是正したいと表明した。