【北京コレクション】(3)四合院の門構え

【大紀元日本6月3日】

四合院の正門は普通、観音開きです。門の上にある青い六角形の飾りは「門当」と呼ばれ、縁組みはこの数が同じ家同士で行われました。それを「門当戸対」といいます。
 門前の一対の石飾りは「門墩」(門扉の下の土台の石)の一部で、北京ではしばしば獅子か鼓が彫刻されたものを見かけます。獅子は文官を表し、鼓は武官を表します。(撮影=DZ、2006.08)

これは春節(旧正月)に撮った写真です。門の両側と鴨居に、赤地に金色で縁起のいい文字が書かれた紙が貼ってあり、これを「春聯」といいます。さらに、左右の扉には「福」の字が書かれた紙が角を上下にして貼ってあります。(撮影=LG、2008.02)

このお宅にも「春聯」と「福」の字が貼ってあります。撮影は8月でしたが、春節に貼り替えたと思われるものがまだしっかり残っています。立派な門構えのお宅もいいですが、ひなびた感じのこのお宅も風情があっていいですね。(撮影=DZ、2006.08)

四合院の中を覗かせてもらいました。かつては使用人も含めて一家族で住んでいた四合院も、今の中国になってから、数世帯が同居する雑居長屋のようになりました。この四合院も随分雑然としており、おそらく、各世帯が無秩序にいろいろと建て増しをしたのでしょう。(撮影=LG、2008.01)

(DZ)