北国からは雪の便りが届き、だんだんと寒くなって参りました。寒くなると鍋が恋しくなりますね。鍋の野菜といえば白菜です。
白菜は日本に伝わってまだ日の浅い野菜です。明治10年に開催された東京博覧会に当時の清国が山東白菜を出品したのが、日本における白菜の歴史の始まりです。その後、日清・日露戦争で清国に出兵した農家出身の兵隊さんが種を持ち帰り、改良を重ねて出来たのが今の白菜です。
白菜は鍋は元より冬の漬け物の代表でも有ります。美味しい白菜はよく結球していてどっしりとした重量感がありますので、「太っている」ものがベストです。丈の長い白菜は成育期間が短い品で、柔らかさと甘みに欠けます。
良い食材を使った美味しい鍋を囲んで家族団欒し、楽しい冬をお過ごしください。
(杉本青果店代表 杉本晃章)
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