浜辺に打ち上げられたサンゴのかけらは、白いものです。この変化はいつ起こるのでしょうか。このたび、オーストラリアのクイーンズランド大学の科学者は、サンゴの体に付いた緑の藻を落とし、白くなっていく変化をカメラにとらえました。
研究チームは、顕微鏡、カメラ、および多機能タブレットを使い、温度が上昇していたサンゴの変化を記録しました。
研究者の1人によると、記録開始から2時間後、サンゴは「突然、体を萎ませて、それから勢いよく膨らみ(体に付着した共生藻を)噴出させました。この動作で、大きさは3.4倍にもなりました」。
「海の砂漠化」とも呼ばれるサンゴの白化は、海水が暖か過ぎや冷え過ぎ、光の照射、刺激などのストレスで起こるとされています。
米海洋大気庁(NOAA)によると、サンゴは、厳しい環境が続かなければ、白化から回復することができるとされています。しかし、藻類の損失が長く続いたり、ストレスが続くならば、結局、珊瑚は死にます。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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