中国山東省の沿岸都市・青島のレストランで、珍しい白いナマコが水槽を漂っている。色素のない白化したナマコが誕生するのは数万分の1の確率といわれ、その希少さゆえ、「幸運をもたらす」「ガンが治る」などの話が民間に伝わっており、市場では高額な値がつけられて売られることもある。
「レストランを15年経営し、これまで何十万ものナマコを買ったが、白いものを見たのは初めて」と、オーナーは現地メディア・青島新聞の取材に答えた。オーナーは、魚河岸で白ナマコを漁師から買った際、その希少価値は「3~4年に一度見る程度」と説明を受けたという。
めずらしいのはその白さだけではない。通常、ナマコは捕食者から身を隠すために体の色を変化させるが、遺伝的にその機能がない白いナマコは、生存できる確率が極端に下がるといわれる。
希少さゆえに、「幸運をもたらす」「食べればガンが治る」などの話が民間で伝わっている。 昨年、山東省の内陸部の都市・済南市では、白いナマコが5匹であわせて16万元(約240万円)で販売された。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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