相性ぴったりの伴侶と、最後まで添い遂げる―誰もがうらやむ生涯を送ったカップルがいます。米ニューヨークに住んでいたウィリアム・バウワーさんとルース・バウワーさんが、同じ日に亡くなりました。92歳の妻ルースさんは1月23日午前7時に、97歳の夫ウィリアムさんはその11時間後に、彼女の後を追うように息を引き取りました。
米紙ニューズデイ(Newsday)によると、ルースさんは活発で外交的、読書や観劇が趣味で、話し好きな女性。一方、ウィリアムさんは穏やかで口数の少ないタイプでした。二人は1940年代に同じ銀行に勤め、第2次世界大戦時、ウィリアムさんが海軍を退役した1946年に結婚しました。三人の子どもをもうけ、五人の孫がいました。
娘のマリーさんは、「両親は、二人で一つでした」「いつも一緒にいて支え合い、離れ離れになることを嫌っていました」と語りました。
息子のトムさん(60)は、「父はよく、自分が先に行ってしまったら、母はどうなるのだろうかと心配していました」「母は10年前から視力が低下し、記憶も弱くなってきていたので、父が母の側で面倒を見ていたのだと思います」と話しました。
トムさんは、「二人は生前、ずっと仲睦まじく生活し、この世を去る時も一緒でした。これからも同じ場所で、ずっと一緒に眠ってもらいたい」と子どもたちの願いを語りました。
(翻訳編集・豊山)
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