広島県の魅力を「猫の目線」で伝える同県観光関連の広告作品が、このたび、マーケティングと広告の効果を評価する権威ある国際賞「エフィー賞」を受賞した。
世界的に権威のある広告賞の一つ「APAC エフィー賞」の授賞式が21日、シンガポールで開かれ、広島県観光プロモーションの一環として制作された「広島Cat Street View−尾道編−」が、ゴールドを1つ、シルバーを2つ獲得した。
作品は、広告関連企業のKOO-KIとI&S BBDOグループによる共同チームが制作した。さらに、路地裏の魅力を斬新な「視点」で描いたこの広告作品の効果により、同授賞式では、全アジア参加都市のブランド性を評価する賞で、広島県尾道市が3位に選出された。
受賞作は、広島県観光プロモーション「カンパイ!広島県」の一環で、広島県尾道市を題材にした世界初の猫目線のデジタルマップ。ユーザーは、街を練り歩く猫たちと同じ、地上15cmからの低い視線から、尾道市内の観光スポットや路地裏の名店、隠れた絶景などを疑似体験することができるサービスだ。
低い視点から撮影された市内の街では、型にはまった観光案内とは「視点の異なる」表現であり、旅人の心理に着目している。広島県によると、このサービスはこれまで、400を越える国内外のメディアから取り上げられたという。
また、尾道市のほか、「安芸の小京都」と呼ばれる広島県竹原市を舞台にしたマップが2016年9月から公開されている。古都の情緒を、猫目線で体験できる。
(編集・甲斐 天海)
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