アルゼンチンに生息する希少な鳥、パタゴニアカイツブリ(hooded grebe)をご存知ですか?オスとメスがカップルになる際の求愛ダンスは、情熱的なアルゼンチンタンゴそのものです。
南アメリカ南部の湖に生息しているパタゴニアカイツブリは、1974年に初めてアルゼンチンで発見されました。しかし、アメリカミンクやニジマスなど、他から移動してきた外来種生物が増加したことや、気候の変化によって水域の枯渇が生じ、パタゴニアカイツブリが生息するための条件に脅威が生じました。そのため、ここ25年間で減少し続けていました。
2012年、国際自然保護連合(International Union for the Conservation of Nature/IUCN)はパタゴニアカイツブリを「絶滅寸前」と認定。現在、野生のパタゴニアカイツブリは僅か1000羽です。
パタゴニアカイツブリ特有の求愛ダンスは奇妙ですが、彼らにとっては子孫を残すための大事な儀式なのです。
(翻訳編集・豊山)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。