人を見た目で判断してはいけないが、いわゆる「気配」や「雰囲気」を感じ取ることはないだろうか。陰気な人と一緒にいると、こっちも気が滅入ってきたり、エネルギッシュで明るい人といると元気が出てみたり。人体が放つエネルギー場(オーラ)の撮影に成功したロシアの科学者によると、感情や病気の具合まで、そのオーラの写真を見れば分かってしまうという。
従来のオーラの撮影法(キルリアン写真)を発展させ、1995年頃から「ガス放出視覚化機」(Gas Discharge Visualization)という特殊な技術で人体を撮影してきたKorotkov氏。人体から放出されるエネルギー場の強さと身体の各部分がどのように対応しているのかについて膨大なデータを蓄積してきた。健康な人のオーラは密度が高く、病気を抱える人のそれは穴があったり、破れていたりすると彼は言う。
例えば、彼の研究所を訪れた女性は、疲労感とうつに悩み、様々な身体の部位に痛みがあった。彼が診断した結果、ある部位のオーラが弱くなっていることを発見。その部位のエネルギーを強めるようなエクササイズを行った結果、彼女の症状は劇的に改善し、薬もいらなくなったという。
オーラに影響する感情
Korotkov氏は、喜びやユーモア、愛などのポジティブな感情はオーラを強め、怒りや嫉妬などのネガティブな感情はエネルギ―を減少させると話す。また、他人に対して持つ感情は、本人だけではなく感情を向けられた人のエネルギーにも影響を与えるという。特に、ネガティブな感情は、他人のオーラを著しく弱めるというから恐ろしい。
それとは逆に、エネルギー場を増幅させるのは「愛」。愛し合う二人の指紋のエネルギ―場は、お互いに混ざり合っている。一方、感情的につながりのない二人の指紋には、隔たりがみられると話す。「愛情があると、そのエネルギーが(相手に)転嫁します。それは空想ではなく、実際に物質的なエネルギーが、物理的に転嫁するのです」。従って、病気やケガを負った人は、愛情ある人たちのケアを受ければ、より回復が早いそうだ。
オーラを増幅させるのは?
Korotkov氏の研究によると、オーラにポジティブな影響を与えるのは、クラシック音楽。一方、激しいロック・ミュージックは人体のエネルギーを増幅させる一方、その後は急降下してしまう。そのほかにお勧めなのは、瞑想やヨガ、気功などがあるという。実際、エネルギーの流れが滞っている場所が病気だという考えは、漢方の経絡や気功の理論に合致するだろう。
彼の研究は西洋医学とは違ったアプローチであり、「(私たちが扱っているのは)肉体、心、意識、生命です」と話すKorotkov氏。彼のウェブサイトによると、すでに世界で1000人以上の医療従事者が彼の手法で病気を診断し、150以上の研究論文が世界各地で発表されている。
(郭丹丹)
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