国際石油市場、来年上半期は供給超か 米国の生産拡大=IEA
[ロンドン 14日 ロイター] – 国際エネルギー機関(IEA)は14日、来年上半期の国際石油市場について、供給が需要を上回る可能性があるとの見通しを示した。
石油輸出国機構(OPEC)は来年末まで協調減産を継続する予定だが、米国の生産拡大が見込まれるという。
IEAは石油市場月報で「全体の供給の伸びが、需要の伸びを上回る可能性がある。上半期は日量20万バレルの供給超過、下半期は同20万バレルの需要超過となり、通年では非常に均衡の取れた市場となる可能性がある」と指摘した。
今年の世界の石油需要の伸びの予測は1.6%増の日量150万バレルで据え置いた。来年については1.3%増の日量130万バレルを予想している。
今年のOPEC非加盟国の生産は、日量60万バレル増、来年は日量160万バレル増となる見通し。
IEAは前月、来年のOPEC非加盟国の生産を130万バレル増と予想していたが、米国でシェールオイルの生産が伸びていることを理由に、来年の米国の原油生産を日量79万バレル増から87万バレル増に上方修正した。
関連記事
日米豪印4カ国の外相会合が、トランプ次期アメリカ大統領の就任式直後に開催される見込みだ。「クアッド」と呼ばれるこの4カ国の枠組みは、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指している。この概念は、中国共産党の影響力拡大を念頭に置いたものだ。
トランプ氏が関心を寄せるグリーンランドが世界の注目を集めている。トランプ氏の発言やトランプ・ジュニア氏の視察により、欧州の同盟国は不安を感じている
台湾では海底ケーブルが損傷を受けるケースが増えていた。先日、中国の貨物船がアンカーでケーブルを破壊していたという指摘がされ、中共の関与の可能性が浮上している
中共のハッカーが侵入したアメリカの通信ネットワークが以前より深刻で被害を受けた企業も多い事が判明。
カナダのジャスティン・トルドー首相が自由党党首を辞任すると発表し、新党首が選出されるまで首相職を継続する意向を示した。後任党首を巡る動向に注目が集まる。有力候補が次々と取り沙汰される中、自由党の行方が今後のカナダの政局に大きな影響を及ぼす。