マティス米国防長官、退任報道を一蹴

[ワシントン 18日 ロイター] – マティス米国防長官は18日、数カ月以内に退任する可能性があると伝えた報道について「真剣に受け止めるつもりはない」と一蹴した。

マティス長官は国防総省で「就任以来、何度こういうことがあっただろう。うわさはやがて消え、次のうわさがまた報道される」と記者団に語った。

マティス氏を巡っては、トランプ政権が折り返し点に近づき、11月の中間選挙後に主要閣僚が入れ替わるとの憶測がある中、進退がメディアに取り沙汰されている。

米紙ニューヨーク・タイムズは15日、トランプ大統領は「政権内で大人とされるマティス氏と自身が比較されることにうんざりし、同氏に嫌気がさしている」と伝えていた。

政権関係者によると、今年ホワイトハウス入りしたミラ・リカーデル大統領次席補佐官(国家安全保障担当)はマティス氏を嫌っているという。

今月出版されたトランプ政権の暴露本では、マティス氏がトランプ氏を見下す発言が取り上げられた。本人はこの発言を否定しており、トランプ大統領もマティス氏が引き続き国防長官にとどまると表明している。

*内容を追加します。

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