羽衣ダコは確かに世界で最も珍しく奇妙な生き物の1つだ。
熱帯や亜熱帯地域の深海に生息するため、ヒトと接触することはほとんどない。目撃情報もまれであり、映像となると非常に珍しい。
足と足の間に膜があり、広げることで敵の目をくらますことができる。インド洋や太平洋に生息し、自身が捕まえることができる敵を探し、動き回る習性がある。
毒に耐える能力があり、触手を切り離し武器のように扱える。また切り離した触手は驚くほど早く回復することができ、海の生態系の不思議の1つである。
今年の4月、フィリピンの写真家が羽衣ダコと出会い、カメラを構えた。その映像は全世界に公開され、誰もが驚嘆した。
イスラエルのカメラマンもロンブロン島で羽衣ダコと出会った。身体は多くの色で構成されており、足の間には名前の由来でもある膜があった。
彼の映像は、映像自体も貴重ですが、かつ高解像度で撮影された。羽衣ダコが膜を広げ、海を漂う様を鮮明に映した。
Stunning rainbow blanket octopuses spotted swimming in depths of ocean https://t.co/fPSGy9amWR pic.twitter.com/axnivleTQC
— Mirror Tech (@MirrorTech) June 18, 2019
「アドレナリンが上がり、カメラのボタンの場所が分からなくなり、手が震えた。」とカメラマンは述べた。
「羽衣ダコに出会った時、興奮したし、夢がかなった。」
それに出会ったのは1匹ではなく、なんと2匹だった!
National Geographicによると、羽衣ダコはメスがオスよりもかなり大きく、非常に独特な生態をしている。今回映像に捉えることができた2匹のタコはいずれもメスである。オスは成長しても体長は1インチにも満たず、クルミと同じくらいの大きさである。一方メスは体長6フィートにも成長する。
これが映像の価値を高めている理由である。珍しい羽衣ダコの映像をその生息地でとらえたのみならず、同じ場所で2匹のタコを捉えたのだ。
他のタコの種と同様に、羽衣ダコは単体でいることが多く、交尾するときだけ集まる習性がある。そのため特別な理由がなく同じ場所で2匹のタコを発見できたのは、まるで隠された宝物を見つけたかのような事態であった。
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