国際 侮辱動画に抗議広がる

南シナ海対立で中国国営メディアが侮辱動画 フィリピンで怒り広がる

2026/07/25 更新: 2026/07/25

南シナ海をめぐる対立が続く中、中国国営メディアが公開した一本の動画が、フィリピンで大きな波紋を呼んでいる。

中国国営メディア「中国日報」は7月10日、中国の南シナ海での権利主張を国際裁判所が退けた判決から10年を迎えるタイミングに合わせ、フィリピンを侮辱する動画をSNSで公開した。

動画では、フィリピンの伝統衣装を着たサルが、アメリカと日本の国旗が描かれた腕に操られながら歌う姿が描かれる。サルは「愚か者」と罵られ、「南シナ海仲裁裁判」と書かれた紙を手にした後、海へ投げ捨てられ、最後は船から高圧放水を浴びせられる内容となっていた。

この動画に対し、フィリピン国内では強い抗議が相次いだ。

中国の駐フィリピン大使はその後、「これはメディアの判断であり、中国政府の立場ではない」と説明した。

しかしフィリピン側は、「中国共産党の許可なしに国営メディアが自由に活動できるはずがない」と反論し、「政府とは無関係」とする大使の釈明は責任逃れだと厳しく批判した。

両国は南シナ海でも対立を続けており、直前には中国海警局とフィリピン側が衝突し、フィリピン海軍の隊員2人が負傷した。フィリピン国防省は「中国は信頼できない隣国だ」と非難し、防衛力の強化と同盟国との連携を進める姿勢を改めて示している。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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