最新の研究で、食物は生きるために必要なものであるだけでなく、強力な情報源であることが明らかになりました。
食物は現代においては商品としての経済的価値と栄養源としての栄養的価値があるものとされています。栄養価やカロリーなどより細かく定量化されるようになり、食物の持つ神聖な生命力には目が向けられていません。
あらゆる栄養としての食物
人類の最初の栄養となる母乳は、栄養的な側面だけでなく感情的、遺伝的、精神的な栄養補給でもあります。そして、食べるという行為により「頭の中で」おいしさや喜びを感じ、知的な栄養でもあります。
モノとしての食物
私たちは食物を摂取し消化、分解され、それが血液や骨になります。食物やエネルギーといったモノとしての捉え方は古典的な観点です。
物質としての食物
栄養科学では、炭水化物10グラム、 マグネシウム200ミリグラムなど、食物を特定の物質の量と捉えます。
新たなる情報としての食物
近年の遺伝子レベルでの科学研究で、食物がメチル基を含むことが発見されました。これにより、食品の遺伝子ベースでのリスクを知ることができ、新しい研究分野を切り開きました。2012年の研究では米に含まれるマイクロRNAが中国人の肝臓のLDL受容体を変化させることが明らかになりました。
また、これまでアルツハイマー病などの病原とされてきたプリオンは、実は未知の機能を持ち、健康には不可欠なものである可能性が高いことが分かっています。同じ食品でも育て方や調理の仕方が違うとタンパク質の構造パターンが異なることも分かりました。
情報を伝達する食物中の水
食物中の水は生物学的に重要な情報を持ち、運搬することが分かっています。科学がより進歩し食品を情報として理解する上で、食物中の水は極めて重要な位置づけとなるでしょう。
食品が生物学的に重要な情報源であると見なされれば、食物がどのようにして体の器官に栄養を与えるようになったのかも明らかに出来ます。遺伝子組み換えや農薬、加工といった様々な要素が食物内の情報を変える可能性も分かっています。
食物を情報として理解すれば、きっと世界観が変わるはずです。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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