武漢、2カ月半ぶりに封鎖解除 新たに移動制限導入する都市も

[武漢(中国) 8日 ロイター] – 中国湖北省武漢市は8日、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために1月23日から実施していた封鎖措置を解除した。ただ、拙速な封鎖解除が感染の「第2波」を招く恐れがあるとの懸念も残っている。

現地時間8日午前0時50分(日本時間午前1時50分)に市内の駅から始発列車が乗客を乗せて市外に向けて出発した。ほぼ同時刻に高速道路も再開した。

中国版ツイッターといわれる短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」では「武漢ロックダウン解除」というトピックがすぐにトレンド入りし、「おかえりなさい武漢」などのコメントが投稿された。

列車の乗車券販売状況によると、8日には5万5000人が列車で武漢を離れる見通し。中国中央テレビ(CCTV)が鉄道当局の話として伝えた。

武漢では5万人以上が新型コロナに感染し、死者は2571人と、中国全体の約80%に達した。

ただここ最近は感染状況が大幅に改善、武漢で過去14日間に感染が確認された人はわずか2人にとどまっている。

しかし、衛生当局は、移動制限を解除する一方、感染第2波が発生する可能性を危惧しており、武漢市民に対して7日、必要な場合を除いて居住地域や武漢市、または湖北省を離れるべきでないと指示した。

住宅地域の周りには依然高い壁が設置されており、健康状態に問題がないことや外出が必要なことを証明する書類がない限り、外出は制限されている。

武漢から北京に入るには、2度のウイルス検査が義務付けられている。

一方、感染第2波を警戒し、新たに移動制限を導入する都市もある。

黒竜江省では海外からの入国者の新規感染者が25人に急増した。同省と国境を接するロシアからの入国者の感染例が増えている。

同省綏芬河市では8日、武漢でこれまで適用されていたものと同様の移動制限が導入された。CCTVによると、市民は居住地域から出ることが禁じられる。生活必需品の買い物に出られるのは3日に1度、一家族につき1人で、その日のうちに帰宅しなければならないという。

政府のウェブサイトによると、山東省膠州市では、警戒水準が「低い」から「中程度」に引き上げられた。ただ理由は明らかでない。

*内容を追加しました。

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